暴かれた真光日本語版
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縄文時代の謎
縄文時代の謎 http://archaeology.log.thebbs.jp/1132578259.html
[15]バヌアツの縄文土器 06/02/09 09:30 Fnh/YfU5pN ■南太平洋に縄文土器 文様・技法一致、成分も 5000年、6000キロのナゾ 読売新聞1996.8.14東京夕刊 夕一面1頁 南太平洋の島国バヌアツ共和国から出土した縄文を持つ土器片を調べていたハワイ・ビショップ博物館の篠遠喜彦博士(太平洋考古学)ら日米仏の考古学者ら六人はこのほど、これが約五千年前の日本の縄文土器であると断定した。なぜ、日本から約六千キロ離れたバヌアツで出たのかは謎(なぞ)だが、縄文世界に新視点を与える発見として注目されそうだ。博士らは同国で開催中の西太平洋考古学学会で五日、この研究結果を発表した。(バヌアツ共和国・ポートビラで、坂田誠一郎) この縄文土器片は、60年代中ごろ、フランスの考古学者ジョゼ・ガランジェ博士(現パリ大学考古学名誉教授)が、バヌアツのエファテ島メレ平野のヤムイモ畑で、同島特有の土器片とともに地表から採集したもの。同博士は72年、論文で縄文土器とは知らずにこの土器片についても言及したが、論文の掲載写真を見た篠遠博士が、日本の縄文土器との文様の酷似に驚き、調査が始まった。 土器片は、長さ2-9センチ程度のもの計14点。うち3点を芹沢長介・東北大名誉教授(考古学)に見せたところ、独特の羽状縄文などから、青森・三内丸山遺跡など東北地方に多い縄文前期円筒下層c、d式土器と同様の縄文を持った土器であることが判明した。 93年から行われている太平洋の土器分析の権威、ウィリアム・ディキンソン米アリゾナ大学名誉教授(地質学)による同土器片の成分分析では、バヌアツに存在しない鉱物添加物を含み、しかも青森県出土の典型的な円筒下層c、d式土器の鉱物添加物と組成、量とも一致することがわかった。 続いて、最近、英オックスフォード大学などの熱ルミネッセンス法による年代測定で約五千年前のものであることが判明したため、研究チームは文様、製造技法、粘土成分、年代などを総合的に判断、日本で作られた縄文土器(複数)が、何らかの原因でバヌアツに運ばれたものと結論づけた。 ◆漂流の舟に乗って? 篠遠博士らは、この縄文土器が近年、〈1〉土器収集家が日本から持ち込んだ〈2〉日本の土砂を持ち込んだ際に混入していた――可能性なども十分検討したが「まず、あり得ない」としている。 逆に、西太平洋地域ではパプアニューギニアで出土した古い土器に日本の縄文早期の土器の影響が見られる、との関連学説があることを支援材料として指摘。出席した考古学者から、フィジーでも縄文土器特有の文様を持つものが出土しているとの情報が寄せられた。 博士は、現時点では、「偶然に到達した可能性」が強いとし、「縄文土器を積んでいた当時の舟が何らかの原因で日本からバヌアツへ漂着したケース」を推測する。傍証として日本から中部ミクロネシアへ漂流、漂着した過去の多数の例や、1951年に長さ8mの小舟が中部太平洋マーシャル諸島からバヌアツに到達した例などを挙げた。 最近では、日米の人類学者により、人骨や歯の比較調査から縄文人が南太平洋へ南下、移動した可能性も指摘されており、今回の縄文土器との関連性にも関心を寄せている。 同博士らは、この縄文土器片が狭い範囲での一回の採集で得られた40点のうちの14点であることに注目。「地元民がヤムイモを地中深くから掘り出す際に出土したことも考えられ、まだ深い地層に多数埋まっている可能性もある」として、本格的な現地発掘調査の必要性を指摘している。
[16]バヌアツの縄文土器 06/02/09 09:32 Fnh/YfU5pN ■[よみうり寸評]縄文ロマンに残暑を忘れる 読売新聞1996.8.17東京夕刊 夕一面1頁 縄文人も、この力強い風景に見入ったことだろう。八甲田山に大きな入道雲が湧(わ)いている◆青森市南西の丘陵に広がる三内丸山遺跡を見て、そのスケールに圧倒された。5500年前から4000年前の巨大な集落跡は、これまでの縄文史観を覆すといわれる◆全体の七分の一、五ヘクタールの調査で四万箱にもなった出土品や住居群に文化の集積を感じるが、海上を通じて交易したことを示す展示品にも目を見張った。新潟のヒスイや岩手のコハク、北海道の黒曜石…◆“縄文の北前船”に海は土地を隔てるものではなく、結ぶものだということを知る。交流の範囲に思いをはせていると、14日付の小紙の夕刊で〈南太平洋に縄文土器〉の話題を目にした◆約六千キロも離れたバヌアツ共和国から出た土器片について日米仏の学者らが、文様や技法、成分などから三内丸山遺跡など東北に多い縄文前期の土器と同様の土器と結論づけた◆南の島にどのように漂着したのか。それは今後の研究に待つとして、はるばるとした縄文のロマンに、しばし残暑を忘れる。
■グラハム展 南太平洋の島で出土の縄文土器片公開 南へ数千キロ海渡る?/大阪 読売新聞1999.8.21大阪朝刊大阪2 30頁 北区の新梅田シティミュージアム(梅田スカイビル5階)で開催中の「グラハム・ハンコックの世界展〜失われた文明を求めて」(読売新聞大阪本社など主催)に20日、新たな展示品が加わった。南太平洋のバヌアツ共和国で出土した縄文土器片7点で、日本では初公開。訪れた人たちは、早速興味深そうに見入っていた=写真。 土器片は、五千年前の縄文時代早期に日本で製作されたと思われ、縄文人が南太平洋を数千キロ南下した可能性が指摘されている。ハンコック氏が、世界各地の古代遺跡にこん跡があるとして提唱している「超古代文明」との関連から話題を呼びそうだ。 同展では、世界的なベストセラー『神々の指紋』の構想をもとに、ジオラマ模型やコンピューター・グラフィックス映像などを駆使し、ギザ・ピラミッドや与那国島海底遺跡など世界各地の古代遺跡群を再現、「失われた文明」の謎(なぞ)を紹介している。9月19日まで。一般1200円、高校・大学生900円、小・中学生600円。
[17]バヌアツの縄文土器 06/02/09 09:47 Fnh/YfU5pN 読売新聞2001.2.14大阪夕刊 文化7頁 ◆仏博物館の登録ミスか 縄文人の太平洋渡航に疑問符 五千年前の縄文土器が南太平洋の島国、バヌアツで“出土”した。このニュースが考古学界を驚かせたのは5年前のことだった。「太平洋を渡った縄文人」は新聞の一面で報じられ、テレビの特集番組や本にもなった。しかし、これが近年、日本から持ち出された可能性が高いことが国立民族学博物館の印東道子教授(オセアニア考古学)らの指摘で明らかになった。(森 恭彦) バヌアツ共和国エファテ島のイモ畑の地表近くで採取された14点の土器片。1972年、フランス人考古学者、ジョゼ・ガランジェ氏(現パリ大学名誉教授)が発掘報告書に、写真とともに記載した。 その写真が縄文土器に酷似していることに、米ハワイ・ビショップ博物館の篠遠喜彦・上席特別研究員(太平洋考古学)が気付いた。芹沢長介・東北大名誉教授(考古学)らに鑑定を依頼したところ、東北地方の縄文前期・円筒下層c式、およびd式の土器で、鉱物学鑑定によって青森県内の砂がまじっていることも分かり、96年の西太平洋考古学会で発表した。 これが大々的に報道されたため、「縄文人が海を渡り、六千キロ離れたバヌアツに到達していた」というロマンに満ちた推測が独り歩き。一般向けの本でも紹介されるようになった。 しかし、この説に疑問を持ち、「土器は近代になって持ち込まれたものではないか、と指摘する声は当初からあった」と、印東教授は言う。 たった一か所からの表面採取品であり、地層から年代を判定することができない。周辺から類似の土器が一点も出ていない――などが理由だ。97年に再調査が行われたが、やはり縄文土器は発見されなかった。 ところが、最近になって慶応大考古学教室の関係者が、「64年2月、慶応大を訪れたフランスの考古学者アンリ・ロート氏に、まったく同じ縄文前期の円筒下層式土器をサンプルとして寄贈し、ロート氏は、土器をパリの人類博物館に持ち帰った」と証言した。 ガランジェ氏は当時、同博物館に所属していた。しかも、同館では、バヌアツと日本の資料が同じ太平洋地域のコーナーに整理されていた。このため、慶応大から渡った縄文土器が、博物館のミスで「バヌアツ出土」と登録され、それをもとに報告書が書かれた可能性が高いことが分かった。 篠遠研究員は「今ごろになってなぜそんなことを言われるのか」と当惑。ガランジェ氏も、「登録ミスはなかったと信じる」と反発しているが、バヌアツで新たに縄文土器が出土しない限り、〈縄文人の渡航〉には疑問符を付けざるをえないようだ。 写真=バヌアツのエファテ島で“採取”された土器片
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【参考】ガセビアだったバヌアツ縄文土器 www.amy.hi-ho.ne.jp/mizuy/zenki/vanuatu.htm 【Web解説】芹沢長介氏は藤村新一を推薦し、相沢賞受賞が実現したという前科がある。 www.wonder-okinawa.jp/024/japanese/kataru/serizawa/index.html
[19]縄文の真実 06/02/11 11:19 LT73dbfvlA 三内丸山遺跡の『500人説』の岡村道雄氏にも疑問の声があがっている。 www.komakino.jp/shohyou-narita/shohyou-narita.htm 『岡村道雄 藤村』で検索してみると、例えば次のようなHPがみつかる ttp://yamatai.cside.com/katudou/kiroku223.htm
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