2013年07月06日(土) |
■病院生活での発見!その23. 神様からの贈りもの |
《お知らせ》
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「日にち薬」、効いているようです(笑) 日々、 「あっ、昨日まであった痛みがなくなったぞ」 「歩いても、足の裏が楽になってきたね」 「今日は、疲れ方が軽いね〜」 などなど、実感しています。
疲れ具合も、4〜5月の頃とは違い、 身体を動かすのも、買い物するのも、 料理をするのも、仕事するのも楽になってきました。 こうして、よくなってくるのですね。
さて、しばらく前に、経過診察があり、 マイドクターK先生に、 気になっていたことを聞いてみました。
「先生、私の膝は重傷だったの?」
すると、先生はこう教えてくれました。
「最重症ではないけど、重傷だったよ。 だから、こうして歩けるようになったり、 膝がよく曲がるようになったのは、 とても順調だと思っていいんだよ」
なんとなく「大変なケガなのかな?」 などとは感じていましたが、怖くて(笑) なかなか真実が確認できませんでした。 思い切ってきいてみたら やっぱりそうだったんですね〜
手術も7時間(手術室に入ってから、出てくるまで) くらいかかったようだし、レントゲンの写真を見ると、 がっちりと金属が入っているしね。
でも、こんなことを聞けるのようになったのも、 経過が順調で、余裕ができてきたからだと思います。
こうして日々よくなってくることを 実感出来ることは嬉しく、 本当に幸いなことだと感じています。
今、ケガをなさって、 辛い思いをしている方々も、 きっと日に日によくなりますから、 焦らず、腐らず、不安にならずに、 ゆっくりと治していってくださいね。 きっと、大丈夫ですから。
さて、今日も、病院内の話しを… 私が影響を受けた女性の話しです。
私がいた病棟は、外科病棟だったので、 ケガをした方だけではなく、いろいろな手術をした方、 治療を受けている方がおられました。 短い方だと2日くらいで退院していく方もいるし、 長く入院している方もいました。
そんな中で、 毎月10日ほど抗ガン治療のために 入院をするという40代の女性と知り合いになり、 いろいろと話すようになりました。 抗ガン治療のため、髪は抜けていて、 帽子をかぶっておられたし、 治療で苦しいときもあるようでしたが、 話すときにはいつも笑顔の方でした。
その方は、岩手県の海岸の方に住んでいて 震災にあわれ、家をなくしたということでした。 彼女は、こう言ってました。
「震災で住むところをなくしたから、 東京に家族3人でやってきて、 やっと落ち着いたと思ったら、 私のこの病気が発覚して… ホントに、踏んだり蹴ったり… 神様っているのかと恨んだよね。 病状も、はっきりしなくて、 手術がむずかしいところだから、 手術ができるかできないかもわからなくて、 今は、こうして抗ガン治療して、 様子見なのよ」
私は、頷きながら、 この話しを聞いていたのですが、 でも、彼女は決して、 この現状に負けてはいませんでした。
「この頃ね、こんなだから、 神様がくれたことを数えるんだ。 あの震災で、 家族3人が無事だったこと、 病気が早くわかったこと、 息子が東京になじんでくれたこと、 主人の就職が決まったこと、 もっとも、漁師だった主人は、 今の営業の仕事は、相当キツイらしいのだけど。 でも、そのおかげで、なんとか家族3人が、 暮らしていけるしね。 友達がいてくれること… 食べ物がおいしいこと… なんてね、でないと、 恨みの気持ちばっかりになるしね、 神様も誰かを恨むのはいやだから…」
私などには、とてもわからないほどの 辛い体験をしている彼女の話しには、 いつも驚かされ、言葉もないほどでした。 そんな私に、彼女はこう教えてくれました。
「でもね、こうなってみて、 いろいろなことがわかったよ。 命って、限りがあるんだよね、 何があるか、わからないしね。 よ〜くわかったよ。
だからね、今は体力がないから、 できないことの方が多いけど、 これからは、やり残すことないように、 できるときにできることやるんだ。 息子の世話もしたいし、 とーちゃんの世話もしたい。 今までは、なんで私がこんなことばかり しないといけないのかと思ったけど、 今は、世話をしたいんだ。 世話ができるって、嬉しいね。
あとね、もう、 故郷には、住めないと思うけど、 元気になったら一度いってみるんだ。 こっちにきてから、 一度も帰ってないから。 友人もいるしね。 友人は、自分たちだって大変なのに、 私のことを心配してくれる… 会いにいかなくちゃ。 元気な姿を見せるんだ。 とにかく、やれることやる、 そう決めてるんだ。 だから、まずは体力つけだね」 「そうだ、そうだ、体力だ」
ということで、私はリハビリをし、 彼女は、体力をつけるためのトレーニングを いっしょにしたりもしてました。 もっとも彼女は無理は禁物だったので、 身体を伸ばしたりしてね。
さて、ちょっと話しは変わって。 彼女の病室に行って話し込んでいたときのこと、 彼女のとなりの60代と思われる患者さんが、 看護師さんとこんな話しているのが 聞こえてきました。 カーテンで仕切られているだけなので、 話していることが聞こえてくるのです。
となりの患者さんは、夜はトイレに歩いていけず、 ベットのわきに、ポータブルトイレをおいて、 用を足していたのです。
「夜にこのポータブルトイレで、 おしっこするでしょ。 そのとき、私ね、 ちょろちょろという音を聞いて、 小川の水が流れているようだなぁと思うの。 そんなふうに聞こえるんだ〜」
私たちは、それを聞いて 顔を見合わせて思わず笑ってしまったのですが、 看護師さんも、
「へぇ〜、○○さんには、 そう聞こえるんだ。 じゃ、おしっこするたび、 小川を思い出して、 さわやかだね〜」
と、笑いながら答えてました。 その○○さんは、
「うん、いつもさわやか、 すっきりするしね〜 故郷にあった小川の音みたい、 ふふふ」
などと、言って笑ってました。 そうか、小川の音のように感じて、 さわやかになる方もいるんだなぁと知ったのでした。 感じ方が違えば、音も違うのですね、きっと。
私も夜は、ベット脇のポータブルトイレを 使っていましたが、夜は、しーんとしているので、 音が聞こえるとイヤだなぁと感じて 遠慮しつつしていましたが…
これからは、小川を思い出し、 さわやかな気持ちでしようと思ったけど… やっぱり私には、小川の音のようには 聞こえないのでした。 残念。
さて、話しは戻って。 2月の抗ガン治療の期間を終えて、 彼女は退院していきましたが、 3月にも入院してきて、 私たちはまた話をしました。 彼女は、こう言ってました。
「帰ったらね、 やっぱり体力落ちてて、 階段上り下りキツイの。 家事もできないの、満足に。 でもね、主人と息子が、 私がいると嬉しそうなんだ。 早く帰ってきたりしてくれて。 だから、しっかり治療して、 早くよくなるんだ」
「そうだ、そうだ」と2人で言い合って、 再びいっしょに、リハビリをしたり、 体力を落とさないために、 病棟をゆっくり歩いたり、 ストレッチをしたりして過ごしました。
私は、そんな彼女にいろいろな現実や、 病気に対する向き合い方、 生き方を教わりました。 ありがたいことでした。
その他、この入院生活では、 いろんな方と出会いました。 経営者の方もおられたし、 個人で仕事をしている方もおられたし、 俳優さんもいました。 その方々と話をしたりして、 いろんな世界も知り、学びもありました。 今は、心からこう思っています。
「確かにケガはして、 痛手は受けたけど、 悪いことは、何一つなかった。 全部いいことばかりだった、 いろいろなことが知れて、 みんなに親切にしてもらって。 神様からの贈り物だったんだね、 本当にありがたいね」
こう思えることも、嬉しいことで、 これからの人生をしっかり生きていけそうです、 何があっても。
今回のケガで、私も少しばかり成長しました。 まだまだやりたいことも見つかりました。 いろいろとやっていきますので、これからも、 応援していただけると嬉しいです。 どぞ、よろしくです。<(_ _)>
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