2011年03月01日(火) |
■完全に見る目が変わってしまった道ばたのスゴイヤツ |
さて、昨日からの続きで、
「アロエ」のどこが そんなにスゴイかですが、 これが、スゴイんです。
まず、日本に薬草として、 入ってきた年代ですが、 知ってましたか?
私は、てっきりここ何十年かのブームだと 浅はかにも思い込んでいたのですが、 (こう思っていたのは、私だけですかね) これが違うんですよ〜
なんとね、 鎌倉時代らしいのですよ。 1185〜1333年頃。 つまり、12世紀頃!
ポルトガルの宣教師が キリスト教と共に日本に持ち込んだ、 という説が有力だそうです。
12世紀ですよ、しかもですよ、 日本に入ってきたのは、鎌倉時代だけど、 アロエが薬草として使われ始めたのは、 世界的には、古代エジプト時代、 (紀元前3000年〜)だとか。 そして、
「古代エジプトのパピルスによると、 アロエは、センナなどとならんで 下剤として用いられ、 また眼病にも使われた薬効のある 貴重な植物としるされています。 さらにアレキサンダー大王は、 大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを 用いて効果をあげ、それをきっかけに アロエの栽培をはじめたとも言われています」
すごくないですか? かのアレキサンダー大王 使っていた、なんて。 なんか、光栄な気がするな。
アロエ… あんたは偉い!
そう思いましたね、しみじみ。 あの道ばたのアロエたちは、 紀元前から脈々と薬草として役立ち、 生き継がれてきたのですね。
そしてさらに、その効用ですが、 日本の道ばたに多く見られる (捨てられて育っているという方がいいかな) 「キダチアロエ」の成分は、 こんなだそうです。
■アロイン 健胃;瀉下作用、消炎作用 アロエエモジン ■アロエチン 殺菌作用 、菌毒素中和作用 ■アロミチン 抗ウイルス、抗がん作用 ■アロエシン 抗菌作用 ■アロエウルシン 抗潰瘍作用 ■アロクチンA 抗がん作用 ■粘液質(多糖体) 保湿作用 ■アロエマンナン 抗腫瘍作用 ■アロエニン 健胃作用 (「アロエ製薬」より)
これまたすごかったんですね、 知らなかった名前ばかりだけど…。 ともかく、スゴイっぽい。 知らなかった…
もっとも、薬草として科学的効果が 認められているのは、 「キダチアロエ」と「アロエベラ」で、 その他の観賞用のアロエは効果はないとか。 また、万能ではないので、使い方などは、 よく調べてからの方がいいようです。
そして、近年ブームになったのは、 抗ガン作用と保湿作用(美容効果)で、 これで火がついたみたいですね。
とはいえ… これほどに効用がある、と、 わかっていても、実際に アロエそのものを噛んでみると… これが、
苦くてまずい! しかもぬるぬるしてる!
良薬口に苦しって感じだ。 そんなわけで、 いいと言われて買ってはみたけど、 とても摂れない、いらない、 ということになり、多くの方が、 外の空き地などに捨てたりした、 ということかもしれませんね。
(道ばたアロエたち)
ともかく、道ばたにあっても、 アロエはスゴイ!し、 効用はあるのですね。 これらのことを知ってから、 道ばたアロエの見方、 完全に尊敬の目に変わりました!
本もたくさん出てました。 (最近出た本を抜粋)
どの本もまだ買ってないのですが、 今度読んでみて、アロエのことをもっと 知ろうと思ったのでした。 そして、アロエを育てようとも。 ちなみに、
「わき芽の切ってきて、 切り口を15日〜1ヶ月位 乾燥させてから土にさすのがよく、 日の当たる風通しのよい所に置く。 水やりは控えめ」
で、増やせるそうです。 以前採ってきたのは、すぐに土にさしたので、 ダメにしちゃったので、今度はしっかり育てます。 まずは、道ばたのアロエを採ってこなくちゃね。 というわけで、道ばたのスゴイヤツのお話でした。
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