2011年02月23日(水) |
■あっ、火事だっ!現場はどこだ? |
今日は昨日からの続きで、 風の強い日に起きた火事のお話です。
この日も、風が強く、窓の外から びゅーびゅーという強い風の音が聞こえていた。 今日も風が強い日だなぁ、風が泣いてるね〜 と思いながら、眠りについた。
すると、午前1時30分頃、 サイレンの音が聞こえてきた。 それが、どんどん大きくなり、 大きな声で何か言っているもの聞こえ、 我が家の近くであることもわかった。
「火事だっ!」
と叫んで、あわてて、 窓に駆け寄り外をみると、道路に、 10台近くの消防車が止まっていた。 消防車のチカチカと点滅する赤い光が、 激しく揺れ動いていた。
「やっぱり火事だ、 すごい数の消防車だね」
と思いつつ、窓を開けると…
うわぁーーと 焼けこげるニオイが 入り込んで来た。
「わっ、すごいニオイだ。 こりゃ、大変だっ」
とあわてて窓をしめた。 すごいニオイだった。 窓を開けたのは一瞬だったけど、 そのニオイが一気に部屋に充満してしまった。 あわてて、空気清浄機を強くした。
しめた窓から、外の様子をうかがうと、 すでに火は、肉眼では見えなかった。 ただ煙はもくもくと見えていた。 もう消火はできたのかもしれないが、 まだくすぶり続けているのかもしれない。
しかし、寒かったこともあり、 大丈夫そうだと思い、再び眠りについた。
そして、2日後。 (次の日は用事があって行けなった)
火事の現場が、 私のウォーキングコースの一つだったので、 現場を見に行ってみることにした。 そこは小さな路地だった。
「この辺りのはず…」
と、思ってきょろきょろしたけど、 火事の現場らしきものが見つからなかった。
「この辺りだけどな〜 でも、現場らしきお宅、 わからないね」
そこで、近くで遊んでいた 小学生くらいの男の子に声をかけて、 聞いてみると… 意外にもその子は、
「そこだよ」
と、すぐに目の前のお宅を指さした。 びっくりしてそのお宅を見ると、 確かに、このお宅だとわかった。 焦げあとがあり、窓が割れていた。
しかし、お宅の形はそっくり残っていて、 火事で真っ黒焦げになって、 崩れかかっているお宅を想像していた 私の目には、入ってこなかったのだ。
でも、よくみると、 火事の焼け跡はくっきりとあり、 お宅の脇には、こんな黄色のテープも 貼り付けてあった。
「ああ、このお宅だったのね。 隣は新築しているお宅だし、 そのお隣はアパートのようだし… 大変だったろうね。 このお隣が大丈夫で幸いだったね、 風が強かったのに」
隣との距離はほとんどないのに、 お隣には、被害のあとが見あたらなかった。 隣への飛び火はまぬがれたようだった。
「あの焼けこげたニオイは すごかったけど、 たいしたことはなかったかもね」
と、思いつつ、 このお宅の玄関付近に来てみると、 中はこんな状態になっていた。
かなりの焼けこげのあとが見てとれた。 隣には燃え移らなかったけど、 このお宅の中では相当燃えたのだとわかった。 そして、焼けこげたニオイがまだプンとしていた。
やっぱり大変だったんだね…
そうしみじみ感じたのだった。 このお宅を離れるときに、 さっきの男の子にこう聞いてみた。
「なんで、火事になったか 知ってる?」
すると、その子は、
「知らない。 でも、怖かった、 うちがすぐ近くだから」
と教えてくれた。 大騒ぎだったからね。
ともかく火事は怖いね、 風の日は、何かと注意しなくちゃね、 と思ったのでした。
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