まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2010年10月24日(日) ■銀杏の木の妖精?に出合う

前回からの続きになります。

実は、この日、ムキになって
ぎんなんを拾っていたら、
時間は、午後6時過ぎだったと思いますが、
不思議な人(子ども?)に出合ったんです。
この人が、とても不思議な感じの人で…
後で、考えると、



「ぎんなんの妖精か、
 銀杏の木の妖精かも…」




なんて思ってしまったのでした。
本当に、そう思ったのです。
それは、こんな感じでした。



私が、歯医者さんから調達した袋に、
せっせとぎんなんを拾っていると、
後ろから、声がしたのです。




「とれてますか?」




振り向くと、
茶色のトイ・プードルを連れた
女の子が立っていた。



見た感じとしては、
小学校の6年生くらいの女の子で、
(身長は、1〜1.2メートルくらいかな)
目がぱっちりとしたかわいい、そして、
いかにも賢こそうな子だった。
リュックを背負い、この日は、
日中雨が降ったので、コートを着て、
長靴を履いていた。




私は、頷いて、女の子の目線に合わせて、
腰をかがめて、



「ええ、とってますよ〜
 大分暗くなってきたから、
 拾いづらくなりましたけど」




と、拾っていた袋を見せた。
女の子は、その袋を見た。

そして、この後、
この女の子の答えに、
私は、すっかりとまどってしまった。
それは、こんな会話から始まった。



「やっぱり、
 小さいのが多いですね。
 あのね、私は、
 この近所に住んでいるのですが、
 大きなぎんなんがとれる木を
 知っているんです。
 お教えしましょうか?」
「え、あ、いいんですか?」
「ええ、いいんです。
 だって、私は、毎年、
 取りまくっていますから。
 今年もとりまくりましたし…」




礼儀正しいものいい、
言葉遣いといい、
会話の内容といい、
「とりまくっている」などの言い方も、
とても見た目の小学生とは、思えなくて、
話し始めて混乱してきてしまった。



もしかしたら、
見た目や体つきは、
小学生のようだけど、実は、
案外年をとっているのかもしれない、
こちらも丁寧に答えねば…と。




そこで、こう答えた。



「じゃ、教えていただいて、
 いいですか?」
「ええ。
 ほらそこに
 CIプラザってありますよね、
 CIプラザご存知ですか?
 あの脇にあるぎんなんの木は、
 大きなぎんなんがなるんですよ。
 わかるかしら、場所?」

「ええ、わかります。
 CIプラザはよく立ち寄るので。
 その脇ですね?」
「そうそう、
 大きな銀杏の木が1本あって、
 その木のは、大きいです。
 それと、絵画館の脇にある木も
 大きいのだけど、ちょっと、
 探しづらいかしら」
「まあ、ありがとうございます。
 今度、日中に行ってみます」




受け答えも、とてもしっかりしていた。
別に年齢で、丁寧さを決めるわけではないけれど、
ふだんの子どもにしゃべるような気軽な口調では、
失礼という雰囲気が漂っていた。

この辺りには、
皇室関係の仕事をしている方々も住んでいるから、
その関係の子どもかしら?とも思ったりした。
でも、この時間に、子ども一人で、
ワンコの散歩なんてさせるかなぁ?
とも思ったりした。




この女の子は、
子ども?
本当は大人?





そして、この後、
ますます迷うことになった。
だってね、話していたら、
ぎんなんの木を見あげて、
こう言ったんですもん。




「あのね、
 この銀杏の木たちは、
 私が生まれるより前からあって、
 もう100年以上も前から、
 実をつけているから、すっかり
 実が小さくなってしまったの。
 年をとって、疲れてしまったね」





一瞬私は、耳を疑った。
(本当に、こんな会話だったんです)
仮にこの子が、
12〜15歳くらいだとして、




「私が生まれるより前からあって…」 
なんて言う言い方するんだろうか?
彼女は、いったい何歳?
何年生きてるの?




そう疑問に思うほどの、
自然な言い方だった。
そして、私の感覚は、
この子から彼女に変わった。



どう見ても、
見た目は小学生くらいだけど、
よくよく見てみると、
大人の顔立ちにも見えるし、
受け答えが、なにより、
子どもではなかったのだった。




思わず、何歳ですか、
と聞こうとして、
失礼になるような気がしてやめた。
そして、



「教えていただき、
 ありがとうございました。
 近々、またきて、
 教えていただいた木を探してみます。
 大きいぎんなんの方がいいですから」
「そのほうがいいですね、
 せっかく拾うのだから。
 行ってみてください。
 日中は取れないけど、朝早く、
 6時とかだと、
 いっぱいとれると思います」




そうお礼を言うと、
にっこりと笑って、ワンコといっしょに、
立ち去って行った。




うわぁ〜
不思議な人だわ〜





そう思い、あわてて、
後ろ姿の写真を撮ったけど、
もたもたとしていたら…
立ち去るのも早いし、暗いしで、
ほとんど映りませんでした。








今時は、大人顔負けの知識を持ち、
大人のようにしゃべる子どもいるけれど、
彼女の口調は自然で、生意気という感じでもなく、
しっかりとしたものだったから、
体つきは小さいけれど、大人なのかもしれない。




もしかしたら、
妖精さんかもね。
銀杏の木か、
ぎんなんの…
だとしたら、
嬉しいね〜





私は、心からそう思ったのでした。
そして、彼女から教わった場所に、
次の日に、早速行ってみたのでした。

さて、そこはどんなところだったか。
成果はどうだったか。
明日また、書きますね。





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