2010年09月21日(火) |
■アメリカ体験学習から戻ってきた娘のお話 |
今日は、昨日から引き続き、友人の娘ちーちゃんが、 アメリカの体験学習から帰ってきた続きになります。
さて、私たちは、遅い夕食を食べ終え、 私は、娘が買ってきたコーヒーをわくわくといれた。 コーヒーは、とてもいい香りでおいしかった。
「やっぱりフレーバーコーヒーは、 おいしいわね、ああ、おいしい。 ありがとうね」 「喜んでもらえてよかったあ〜 そういえば、スタバ、アメリカは うんと安かったよ。 ただ、砂糖が入ってるタイプのは、 どれもうんと甘かった。 意外だったのが、マック。 日本の方が安かったよ。 同じアメリカ出身のものでも、 違いがあるんだね〜」
ということで、日本との違いを、 こんなところでも肌で感じたようだった。
コーヒーを飲みながら、娘が撮ってきた、 200枚近い写真を見てその話を聞いた。
娘たちは、ナイアガラにも行き、 その話になると、
「ナイアガラでは、せっかくだから、 船に乗り、ナイアガラの水しぶきを いっぱいに浴びてきたよ。 びっしょりだったけど、楽しかった。 やっぱり…すごいね、大きいね、 なんでもスケールが違う感じがしたよ」
やや興奮さめやらぬような口ぶりで話していた。 みんなで、船に乗って撮った写真を見せてくれたけど、 確かに、カメラには、水しぶきがいっぱいに 映っていて、何がなんだかよくわからなかった。
「ちーちゃん、食べ物は大丈夫だった?」 「うん、大丈夫だったよ。 学校にいるときには、寮だから、 毎食、バイキング形式の食事だから、 好きなものが食べられるし。 ただね、一度、レストランに行ったんだけど、 そこでは失敗したよ」 「どんな?」 「あのね、ロブスターを食べにいったの。 女の子4人で。 でも、メニューみても、どんなのかよく わからないし、アメリカって、どれも、 量が多いから、少なめにとって、 みんなで分け合おうと言うことになったの。 で、ロブスターのメニューの中から、 適当なものを一つ選んで、オーダーして、 その他、サラダ2種もオーダーしたの」
「じゃ、4人でいって3つオーダーしたのね」 「そうそう、だって、どこでも何でも 量が多いんだもん、だからいいと思って」 「うん、そしたら?」 「あのね、ロブスターね、 ちっちゃかったんだよ〜 しっぽまでいれて15センチくらい。 しかも、それが一匹しかこなくて… 中身を食べようとして、みんなで分けたら、 一人、2センチくらいの一口だったの。 味なんてわからなかったな」
「ロブスターは、一人で一つのものだったのね。 もう一つくらい、追加すればよかったのに」 「そうなんだけど、よくわからないし、 レストランで落ち着かないから、 いいかってことでやめたの。 その上、サラダの量も思ったより少なくて、 だからね、その後、ショッピングモールで、 みんなでホットドッグなんて食べたよ。 ホットドックはでかかったな」
レストランに、入ってみたものの、 どうやら落ち着かなかったらしい。 これが、唯一のレストラン体験だったようだ。 そして、こんなことも。
「でね、そのときに、 チップをどうするってことになって… だいたい、20%くらい目安だってことで、 みんなで計算しちゃったよ。 かっこわるかったけどさ、 ほら、慣れてないから、 まごまごしちゃって… チップは、慣れてないから、 うまく出せないね」 「そうだね〜 スマートにチップを出したいと思うけど、 慣れてないから、うまくいかないよね、 日本にはない習慣だからね」 「もらう方は、アルバイトで、 慣れたんだけどなぁ… 日本だと、心付けだけど、 アメリカではお給料の一部だっていうし、 チップに対する感覚は違うね」
などと言うことも学んできたようだった。 その他、日常生活がどうだったかとか、 ショッピングはどうかったとか、山盛りの話をし、 今日は、これまでということにして、 娘が帰ったのは、午前1時を過ぎていた。 まだまだ話足りなそうだったけど。
次の日の夜。 娘の母親から電話があった。
「昨日、成田から、 今、成田についたって、 電話があった後、何の連絡もないし、 電話すると、電源切れているし、 メールも返事来ないんだけど…」 「えっ? 昨日、1時頃までいたけど、 元気に帰っていったよ。 今日は、ぶつぶつができたから、 皮膚科に行ってみると行っていたけど、 そういえば、私のメールにも、 返事きてないわ、 どうしたのかしら」
と、心配な状況になった。 携帯に何度、電話してみても電源は切れていた。 娘と連絡がとれない状態になったのだ。
今まで、こんなことはなかったし、 アメリカから戻ってきたばかりだったので、 心配になり、娘のマンションに急ぎ向った。 どきどきしながら。
ピンポーン
と、玄関ホールから 部屋の呼び出しをするが、何の反応もない。 どきどきして、また押した。
ピンポーン
すると、やっと、
「ハイ」
と言って娘がでた。 ものすごくホッとした。
玄関ホールのドアをあけてもらって、 娘の部屋の前に行き、チャイムを鳴らすと、 ぼーっとした娘が顔をだした。
「携帯電源切れてるし、 メールの返事もないから、 おかあさんも私も心配したのよ。 大丈夫?どうしたの?」 「あ、寝てた、ずぅーと。 携帯の電源切って… ごめんなさい」
ということで、疲れと時差ぼけで、 眠りこけていたということが わかってホッとしたのだが、
「ちーちゃんさ、おかあさんが、 アメリカに行かせてくれたんだよ。 ちゃんと、おかあさんに連絡いれなさい。 そして、行かせてもらったお礼を 言わないとダメだよ」 「はーーい、わかった。 しとく」
などと、少しお説教もした。 このような体験をしてきたからといって、すぐに、 大人にはならないようだけど、いろいろなことを、 いっぱいに学んできたようなので、これから、 何かに役だっていくことを願うばかりだ。 ともかく、娘は無事に帰ってきて、 こうしてまた日本の生活に戻っていったのだった。
娘の話を聞きながら、私も、1ヶ月くらい、 アメリカに行きたいとしみじみ思ったのでした。 (行ってもいつも1週間くらいなので…)
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