2010年07月08日(木) |
■本来の役割からは、はなれちゃったものたち |
今日は、本来の役割からは、 はずれてしまったものたち紹介です。 がんばってはいるようなんだけど…
最初のものは、 こんな路地で見つけた。
何となく違和感を感じて、 近寄ってみると、 こんなものたちが、鎮座していた。
「あ、イス門番だ」 (そんな言い方があればだけど)
そう、古いイスたちが、 すっかり門番となっていた。 駐車場の。 ほらね。
「ま、確かに、 ないよりはあったほうが、 無断駐車されないね」
と、思ったのだけど、 黒い元イスは、座るところが完全にとれて、 もはやイスとは言えない状態だったけど、 左のピンクのイスは、かなり汚れはあったものの、 まだ、イスとして充分使えそうに見えた。
「まだ、使えるんじゃないの?」
と、思ったので、このイスに近寄り、 ちょっとだけ揺さぶったりしてみた。 思ったよりちゃんとしていたが、 座る部分が、(この写真ではよくわからないけど) 水で濡れていて(雨のためだと思う) とても座れる状態ではないことがわかった。
「なるほどね、晴れて乾いたら、 イスとして使えるけど、 (座る人はいないと思うけど) 雨が降ると完全に門番だね。 お役目、ご苦労さま」
と、声をかけてきた。 ともかく、この元イスたちは、今は、 駐車場の門番をしているのだった。
さて、続いて、 こんな道に見つけたものは…
見るからに、気の毒で、 もはや完全に役割を終えた、 この看板だった。
形は崩れ、すでに、 何のための看板だったのかさえ、 わからない状態になっていた。
きっと、何度もぶつけられたり、 倒れたり、長い間風雪に耐えて、 こんな状態になったのだと思う。
「誰か、もうお役目ごめんを してあげて…」
そう思わずにおれなかったけど、 このようなものは、いったい誰が、 どのようにして、処分するものなんでしょうね? そんなことをふと疑問に思ったのだった。
「よく、ここまで、 がんばりました。 お役目、ご苦労さまでした」
と、そう声をかけつつ、 はじっこをぽんぽんとしたら、 ガタガタと答えてくれた。 大分お疲れのようだった。 早く処分してもえるといいね、 と、思ったのだった。
本来の役割からは離れても、 まだまだ現役で働いているもの、 もう役目が終ったもの、 道端にも、人生ならぬ、物生があるのだと、 しみじみ感じたのでした。
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