まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2010年04月07日(水) ■2人のおばさんの、大胆?な行動の顛末

またまた昨日からの、
お花見の続きになります。



ネコさんにフラれて、帰る道々、
私は、前に立ち止まっているおばさん2人を
よけて先に進もうと思い、おばさんたちの
後ろ側を通しすぎようとしていた。



そのとき、一人のおばさんが
ブルーシートで場所取りをしていた、
若い男性に声をかけたのだった。





「ちょっと座らせて
 くれない?」





私は、一瞬びっくりして、
おばさんたちをみつめた。

おばさんたちは、ブルーシートに
寝ころんでゲームをして場所取りを
していた若者に、声をかけたのだった。
その場所は、桜が垂れ下がって、
とてもいい場所だったのだ。

私は、ちょっとどきっとした。
だって、若者は、その2人のおばさんを
ちらっと見て、無言だったからだ。



うわっ、
無言だよ…
どうしよう…




そして、自分のことのように
どきどきしてきた。

なりゆきが気になったので、
桜を見ているようなフリをして、
立ち止まり、この状況を見守ることにした。
回りの人たちも、これに気づき、
なんとなく、見守る感じだった。




すると、
もう一人のおばさんが、
大胆にも、再度、
こう言った。





「仲間がきたら、
 立つから、ね。
 いいでしょ、
 私たち、ほら、年寄りで、
 疲れちゃったのよ。
 ここ、きれいだし。
 お花見はみんなでするものよ。
 ちょっと座らせて」




私はおばさんの
言うことが正論だと思った。



うん、そうだ、そうだ。
お花見は、みんなで
するものだよね、
場所取りしてるからって、
その場所は、個人のものでは
ないんだし、
みんなの場所なんだから。
で…この若者、
どうするんだろう。




すると、若者は、
のそのそと、起きあがり、
ブルーシートの端により、
場所をつくって、




「あ、どうぞ。
 まだ、来ませんから、
 どうぞ」





と、言ったのだ。
やれやれと、胸をなで下ろした。
若者は、意外に素直に場所を空けた。
(最初の声かけがよく聞こえ
 なかったかもしれない。
 ゲームに熱中していたし、
 回りがうるさかったからね)




ともかく…
よかった、
よかった…





おばさんたちは、嬉しそうに、
ブルーシートの脇に、
2人でちょこんと座った。
そして、こう言った。



「ああ、よかったわ〜
 座れて。
 おにいさん、
 ありがとうね。
 これで、お弁当が
 食べられるわ。
 疲れちゃってね、
 助かったわ」




若者は、その言葉にうなづき、
端の方で、また、ゲームを始めた。

おばさんたち2人は、
持っていた買い物袋から、
お弁当とポットなどを取り出し、
若者の脇で、お弁当を広げはじめた。

私は、それをみて、
一件落着だね、
とほほえましく思い、
この場を立ち去ろうとした。



そして、立ち去る前に、もう一度、
この2人のおばさんの様子をみると、
またまた、ほほえまずにおれなかった。





おばさんの一人が、
持ってきていたミカンを、
若者にすすめていたのだ。
そして、若者は、素直に、
そのミカンを受け取っていたのだ。





ふふ、
よかった、よかった…
年一回のお花見だものね、
こうでなくちゃね。




ちょっと嬉しくなり、
元気に帰ってきたのでした。
黄色の○のあたりの出来事でした。








私の、今年の「お花見」は、
こうして終ったのでした。
桜は、とてもキレイでした。









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