2010年01月13日(水) |
■山手七福神巡り…覚林寺「毘沙門天」 |
昨日からの続きで、 「山手七福神めぐり」のお話です。
と、その前に、 「七福神」について。 「七福神」とは、インド、中国、日本の 福を授ける神仏を7体集め、 人々の願いを聞き、 御利益を与えるという 「日本独特の信仰」 だということです。 (つまり、御利益の強い神様たちを、 集めたらしいですよ)
さて、私は、白金高輪駅に降り、 地上に出て、いざ出発と思ったけど、 方向がよくわからない。
持っている地図によると、 この駅の近くに「公衆便所」が あるらしいのだけど、それがどこに あるのかもわからないのだった。
あ、ちょっと横道にそれますが、 東京の「七福神巡り」は結構盛んなので、 こんなパンフレットがその街の駅や、 お寺、飲食店などに置かれています。 (どこの地域でもあるとは思いますが)
このパンフレットには、七福神の説明やら、 簡略された地図などが掲載されていて、 これがあると、七福神巡りは便利です。 ほら、こんな。
話は戻り… このパンフレットを駅でゲットして、 このパンフレットの地図を 見ながら行くことにしたのだった。 (もっとも事前にネットで調べた地図も、 プリントして持っていたけど)
しかし、 このパンフレットの地図は、 あまりに簡略化されていて、 よくわからない状態だったのだ。 (同じ地図はこちらで見れます→「MAP」)
また、パンフレットの地図には、 「公衆便所」はまめに書かれているけど、 角を曲がるときにめやすになる建物や、 通りの名前などは、 ほとんど書かれてないのだった。
トイレが大事なのはわかるけど、 もっとわかりやすい目安になる情報も 載せてほしいと思ったのだった。 東京の街は、大きな道も小さな道も ごちゃごちゃとあるから、ね。
そうぶつぶつ独り言を言いつつ、 自分の勘を信じて、歩き始めてみた。 しかし、どうも違う… でも、地図によると、 どうみても、こっちだし…
「これは、誰か、 わかりそうな人に 尋ねた方がいいね」
そう思い、 近くを通りがかった60代くらいの男性の方、 (この近辺に住んでそうな方で、 セーターにマフラー、紙袋をさげていた) に、声をかけてみた。
「あの〜 教えて頂きたいのですが、 この辺りに、七福神をまつってある お寺ありますか? 覚林寺というのですが」
すると、この男性は、 首をかしげてこう答えた。
「え?七福神? 覚林寺? そんなのあったかいな? どれ、地図を見せて?」
そこで、パンフレットの地図を見せたが、 今度は字が細かくて、男性にはよく 見えないようだった。 すると、男性は、紙袋の中から眼鏡を 取り出しかけて、そして、また地図を見た。
「あ、なんだ、 清正公の寺か… それだと、あっちの道の方だよ。 こっちの道路じゃない。 あっちに歩いていくと、 大きなお寺があって、そこだよ 七福神なんて飾ってあるのかな?」 「ええ、この辺りには、 「山手七福神」があって、 これがパンフレットなんですよ」
男性は、 この地図をまじまじと見て、 もう一度、
「七福神… あったかなぁ」
とつぶやいた。 ともかく、私は道がわかったので、 このおじさんに丁寧にお礼をいい、 あっちの方の道という方にむかった。
このおじさんが、本当にこの辺りに 住んでいるかどうかはわからなかったけど、 おじさんは、七福神については、 本当に知らないようだった。
さて、道が分かったので、 ぐんぐん行くと、確かに大きなお寺 (「日蓮宗 覚林寺」)が見えてきた。
「おっ、 ここだ、ここだ」
と、門から中に入ると、多くの方が、 私と同じようにリュックを背負い、お参りしていた。 どうやら、みんな七福神巡りをしているらしい。
ひとまず、本堂にまつられている ご本尊に手を合わせる。 それから、七福神がどこに まつられているかを探す。 だいたいは、ご本尊と別の場所に まつられているので。
きょろきょろと境内を見渡すと、 隅の方に、七福神の旗が見えた。
「あ、ここだね〜 毘沙門堂だね」
ご本尊のちょっと離れた場所に こじんまりと建っていた。 なるほど、これじゃ、 道を聞いたおじさんも知らないかもね、 と思ったのだった。
毘沙門天は、インドの神様で、 仏教の守護神でもあり、 厄除け、災難除けに 御利益があるとされているので、 ここでは、
「今年も災いから 無事でありますように…」
と、お賽銭をして祈願した。
そして、次の布袋尊の瑞聖寺に 向かうことにした。 しかし、このお寺も、これまた、 大いに迷うようなところにあった。 でも、立派だったけど。
この続きは、また明日書きますね。 ホント、地図には怒りまくりでしたよ。
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