2009年10月14日(水) |
えっ、いいの?いいの?これで大丈夫? |
昨日からの続きになります。 先日、出来事です。
前を歩いている着物を着た女性の 着物の着方が、と〜ってもゆる〜い感じで、 崩れていたのが気になり、 なんとなく写真を撮った。 なんとなく気になると、いつものクセで、 写真を撮ることにしているのだ。
「もしかしたら、神楽坂あたりでは、 私などにはわからない、 色っぽい着方なのかもね〜」
などと、思ったりもして。 前の女性は、バックを持ち、 歩きやすそうな草履をはいて、 なんの躊躇もなく、 スタスタと前を歩いていたしね。
で、私は、 同じ方向に行くつもりだったので、 この女性の後を歩いていた。
スタスタ… てくてく…
しばらく歩いていると… 思わず、
えっ、あっ、 いいの? いいの? どうなの? どうなの? 大丈夫なの?
と、目を大きく見開く、 出来事が起こったのだ。
あのね、ほら こんな状態が起こったのだ。
帯が、だらんと、 ほどけてきたのだ。
最初のころは、ゆるいながらも、 こんなふうに、帯がまとまっていた。
しかし、今は こんな状態になっていた。
私の脇を歩いていた男性も、 ややびっくりした面持ちで、あれっ? という顔をして、苦笑いしていた。
しかし、女性は、 この帯のほどけを気にするふうでもなく、 スタスタと歩いていた。
帯は、さらに、 下に垂れ下がってきた。 膝のあたりまで… (動きながらの撮影は失敗)
大丈夫なのかなあ? 着物がじわじわと 乱れてきたり、しないのかなあ… などと、人ごとながら、 どきどきした。
でも、後で冷静に考えてみたら、 帯の下を、さらにきっちりと ヒモで止めているので、 たとえ、帯が下がったとしても、 着てる方としては、 大丈夫なのだと思う。
しかし、その場で見てしまった者は、 どんどん、さがってくるので、
いいの?大丈夫?
なんて、余計なことながら、 大いに気になるのだった。
しかし、女性は、下がった帯を 全然気にせず、直すふうもなく、 だらんとしたまま、どんどん歩いていった。
どこに行くんだろう? 女性は、どんどんにぎやかな方に 向かって歩いて行った。
そして、 神楽坂の中心街まであと少しのところで、 女性は角をすっと左に曲がった。
私は、大急ぎで、 この女性の曲がった道を見てみた。 女性は、だらんとした帯をしたまま、 奥の方へと歩いていった。 そして、奥の方の、普通のお宅に 入っていったようだった。
うーん…そうか、 こんなこともありなのか、 ともかく、ここまで着物が大崩れせずもって、 よかった、よかった、 と、思ったのだった。
後で、神楽坂の知り合いに聞いたら、 こんなことを教えてくれた。
「たぶんだけど… 夜のお仕事のために、これから、 ちゃんと着付けするのじゃないかしら。 だから、とりあえず、 大雑把に着てたのよ。 帯なんて、気にしてないわよ。 靴ひもがちょっとばかし、 ほどけたくらいなものよ(笑)」
だって。でも… 目の前で、帯がほどけてきたら、 やっぱり気になるなぁ、私は… なんて思ったのでした。
ウォーキングしていると、 ホントに、いろいろなことに出合うので、 やめられませんね〜やっぱり。
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