まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2009年02月01日(日) 自分の「ひびわれも悪くはない」…(本からのお話)

今日は、また、心に残ったお話の紹介を。



今日紹介する本は、私の尊敬する
鈴木秀子さんの
「シスター鈴木秀子の今日幸せになる171の言葉」
からです。




鈴木秀子さんの本には、
本当にいい話が多いのですが、
今回の話も心に残るお話でした。







この本には、心に響くことばが
短めに、読みやすく書いてあります。
本が読むのが苦手という方でも、
すんなり読めると思います。



心がざわついて、落ち着かないとき、
落ち込ちこみ、希望をなくしたとき、
自分がダメだなぁと思うとき、
悲しいとき、さびしいとき、
怒りの気持ちでいっぱいのとき、

そして…やさしい気持ちのときにも、
愛で心をいっぱいにしたいときにも、
ぜひ、読んでみてください。
きっと、心に響くことばが見つかります。
とてもおすすめの一冊です。




2月2日の「ことば探し」でも、
この本からのことばを紹介していますので、
よろしかったら、こちらも読んでみてくださいね。





さて、今日の話は…



「ひびわれも花を咲かせることができる」
(66〜67P)




インドに一人の水汲み男がいました。
天秤の左右の大きな水瓶に水を汲み、
丘の上にある主人の館まで運び上げるのが仕事でした。

館についたとき、
右側の水瓶にはなみなみと水が入っていましたが、
左側の水瓶はひびわれていたため、
水は半分しかありません。
ひびわれた水瓶は、



「自分はひびわれていて
 役に立たないから、
 取り替えてくれ」




と男に頼みましたが、
男は何も言わずに水を運び続けました。
右側の水瓶はいつも満杯の水をたたえて、
得意そうにしています。

2年あまりたったとき、
たまりかねたひびわれ水瓶が、



「自分のようなできそこないを使っていては、
 あなたの努力が報われない。
 申し訳ないから、
 完全な水瓶を使ってほしい」




と、また頼みました。
男は黙って、
丘の上から振り返りました。




すると、
道の左側には美しい花が
咲き乱れています。





水汲み男は



「最初から水漏れに気がついていたのだよ。
 お前のひびわれを利用して役立てようと考え、
 私は道の左側に花の種をまいておいたのだ。

 お前のひびわれのお陰で、
 雨の降らない土地なのに、
 こんなに見事な花が咲いた。

 ご主人さまは毎日新鮮な水と
 咲き誇る花の美しさを喜び、
 感激していらっしゃるんだ」




と、言いました。
完全な水瓶は水を運ぶ役目は果たせたけれど、
花を咲かせることのできない
ひびわれを持っていたことに気づき、
ひびわれは水瓶はひびがあったからこそ、
美しい花を咲かせることに貢献できたことに
気づいたのです。




私たちはそれぞれに
自分だけのひびわれを
持っているのです。
私たちはみな、
ひびわれ水瓶なのです。

神の摂理のもとに、
必要でないものは何もないのです。
完全でないもの、
ひびわれをどう見るか、
どう役立てるかが、
生きるということの
意味なのです。



(ここまで引用)




私が大好きなひびわれ水瓶のお話です。
それぞれの水瓶には、それぞれに合った
役割がちゃんとあるのですね。
ひびわれていようがいまいと…。

片方の道には美しい花が咲き、
そして、おいしい水も飲める…
なんて、ステキなことなのでしょう。

なんとなく…私には、
男女(夫婦)の関係も、友人との関係も、
こうなのかもしれないなぁ、と思えました。

自分のひびわれている部分を
どう活かしていくか、
どう役立てていくのか、
自分の中でどう受け止めていくか…
できれば、前向きにとらえていきたい、
そして、自分のひびわれも役立てていきたいと、
心から思いました。



ひびわれも…
悪くはないですね。






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