2008年06月08日(日) |
「奇蹟は自分で起こす」からの話… 「知らなかった自分の素晴らしさ」 |
さて、今日は、最近読んだ本の中で見つけた 心に残ったお話を紹介します。
今日、紹介する本は、私が尊敬する シスター鈴木秀子さんの書かれた本、 「奇蹟は自分で起こす」 からです。 心が穏やかになるとてもいい本です。 もしよろしかったら読んでみてくださいね。
今日の話は、 「知らなかった自分の素晴らしさ」 (P44〜49)からです。 とても心に染み渡ってきて、感動したので、 ぜひ、みなさまにも教えたいと思いました。
《ここから引用》 (強調はこちらでしました)
これはアメリカの中学校であった話です。 1人の数学の先生がクラスを担任していました。 そこにマークというとてもおしゃべりな生徒がいました。
授業中、マークがおしゃべりを始めると、他の子も つかれておしゃべりをし、教室はざわざわして、 とても落ち着きのないクラスになっていたのです。
そこで先生は、この子たちをどうにかして 落ち着かせたいと思いました。 皆が落ち着いて、いい雰囲気で仲良しになるには、 どうしたらいいだろうと考えました。
さんざん考えた末、 あるアイデアが閃きました。
先生はみんなに1枚ずつ紙を配りました。
「ここにみんなの名前を書きなさい」
と言って、 まずクラスメイト全員の名前を書かせました。
「今から、みんなの観察力と、 人を見抜く力をテストします」
と先生は言いました。
「それでは今から1人につき 1分の時間をあげますから、1人ずつ、 あの人はあんなところがいいなぁ、 この人のこういうところが好きだなぁ、 と思う点を書いてください。 頭で考えないで、どんどん思いつくままに 全員について書きます。 それが試験の答案です」
生徒たちは1人ひとりの名前が書いてある紙に、 あの人は親切、あの人は声がきれい、 あの人は責任感がある、誠実だ、などと書きました。 誰かにビー玉をあげたというのでもいいのです。 皆が思いつくままをクラス中の友だちについて書きました。
先生はこの言葉を集めてもって帰りました。 そして、クラス中の子どもが書いたものを 今度は子ども1人ずつに書き写しました。
1人の子どもに40人の答案。 それを全部先生がきれいな字で1枚ずつ書きました。 そして、次の日にクラスに持っていって 1人ひとりに通信簿を渡すようにあげたのです。 先生は子どもたちがそれを開いたとき、 どんなに喜ぶだろうと思いました。
ところが… みんなのワッーという声を 期待していたのに 生徒たちはシーンとしたのです。 そして、なんにも言わないのです。
生徒たちは次の日に学校にきても、 なにも言いません。 先生はこんなことをしたけれど、 失敗だったと思いました。
中学生の心理状態というのはどういうものだろう、 教師でも生徒のことはわからないものだと 改めて感じました。
しかし、そのうちにだんだん教室が 穏やかにやっていきました。 みんなが仲良しになっていったのです。
先生はもしかすると、 あれが効いたのかもしれないなと 思いました。
先生はそれから長い間、 その事は忘れていました。 学校が変わって他所に行き、 20年近くが経ちました。 《ここまで引用》
さて、20年経ってから、 先生は意外な事実を知ります。 それは、悲しい出来事によって わかったのでした。
この話の続きは、 長くなってしまうので、 明日書きますね。
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