まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2007年12月23日(日) あったかいお話紹介

今日は、私が好きな、
ほほえましくて、心に残ってあたたかい気持ちに
なったいくつかのお話の紹介です。
(「こころのチキンスープ」よりの紹介です)



《役割はそれぞれ》

自分にまわってきた役目や自分が置かれた立場に
がっかりするようなとき、私はジェイミー・スコット少年の
ことを思い出すことにしています。

ジェイミーは学校のお芝居で何かの役をやりたがっていました。
彼の母親から聞いたところでは、ジェイミーは絶対に
そのお芝居に出るのだと思い込んでいたそうです。
でも、母親は、役にはつけないだろうと心配していました。

配役が発表された日、私は彼女といっしょに彼を迎えに学校に
行きました。ジェイミーは駆け寄ってくると、
興奮と誇りで瞳をキラキラと輝かせて言いました。
「聞いてよ、ママ」彼は大声で叫びました。
それから、私の座右の銘となったひと言を言ったのです。


「ぼく、
 拍手喝采する役に選ばれたんだ!」





《人生でいちばんいい時》

私はいよいよ30歳になる。
もう30代になるのかと思うと、私や憂鬱だった。
幸せだった時代は、もう終わってしまったのかもしれない。
私は毎日、スポーツジムでひと汗流してから会社に行く。
そのジムで、毎朝ニコラスと会う。
ニコラスは79歳だが、鍛えた見事な体をしている。
その朝、いつもどおり「おはよう」と声をかけたのだが、
彼は私がふだんのように元気でないのに気づいた。

「具合でも悪いのかい?」
私は30歳代にさしかかって不安だと打ち明けた。
私が彼くらいの年になったら、人生をどう振り返るのだろうか。

「ニコラス、人生でいちばんいい時っていつだった?」
彼は、即座に答えた。


「オーストリアで何ひとつ不自由のない子ども時代を送り、
 両親に守られていた。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 学校にあがり、いまの自分を作った知識を学び始めた。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 社会に出て就職し、一生懸命に働いてお金をもらった。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 いまの妻と出会い、恋に落ちた。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 第二次世界大戦になり、私は生き延びるために妻と
 オーストリアから逃げた。北アメリカ行きの船の甲板で、
 妻と無事を喜んだ。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 カナダに行き、二人で新しい人生を始めた。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 父親になり、子どもたちが成長するのを見守った。
 あのころが人生でいちばんいい時だった。

 そしていま、ジョー、私は79歳だが、病気もせず、
 元気で、結婚したころと同じように妻を愛している。
 いま、この時が人生でいちばんいい時さ」





《1番きれいな天使》

ベンジャミン・フランクリンの姿を借りて、いろいろな
聴衆の前で話をするようになって20年になる。(略)
ベンジャミン・フランクリンの姿を借りて話すと、どんなに
幼い子どもたちにも、私が話がスムーズにわかってもらえる
ことを私は発見した。また、「どんなことでも聞いていいよ」
といつも言っているので、おもしろい質問が飛び出すことも多い。

扮装した私を見ると、半信半疑でいた子どもたちも、
いつのまにか、本物のベンジャミン・フランクリンを相手に
しているかのように夢中になって私と話をするのだ。

ある日のこと、小学校での集会を終えた私は教室に入って行った。
生徒たちはアメリカの歴史を勉強しており、その質問に答える
ためだった。さっそく手があがった。

「フランクリンさん、もう死んだんじゃないですか?」
これはフランクリンに扮装した私が、いつも子どもに
聞かれることだった。

「そうじゃ、わしは1790年4月17日に死んでおる。
 しかし、もう2度と死にたくはないのう」
他に質問はないとたずねると、ひとりの男の子が
教室の後ろで手をあげた。


「天国にいたとき、
 僕のママを見ませんでしたか?」



私の心臓はもう少しで止まりそうになった。
小学生の男の子がこのような質問をするとは、しかも
クラス全員の前で聞くとは、母親が最近死んだからなのか、
あるいはいつも気にかけているからに違いない。
何とかうまく答えなくてはならなかった。
ひたすら「しくじるなよ!」と念じた。
そのとき、こんな言葉が私の口から出ていた。


「はっきりとは言えないのじゃが、
 もしあそこで見た女性がそうだとしたら……、
 いや、きっとそうに違いない。
 君のママは、天国で1番きれいな天使じゃったのう」



少年の顔にはほほ笑みがひろがった。
よかった!これでよかったのだ!
いったい、どこからそんな答えが湧いてきたのだろう。
きっと、天国のあの1番きれいな天使が、
ほんの少し助けてくれたに違いない。




今日のお話は、
「こころのチキンスープ」からの紹介でした。


私は、気持ちがすさんだり、小さくなってしまうと、
よくこの「こころのチキンスープ」シリーズを読みます。
すると、心がすっと落ち着き、やさしい気持ちを
取り戻すことができるのです。

そんな、心あたたまるお話(実話)がいっぱいです。 
もし、よかったら、読んでみてくださいね。
上のお話から、 










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