2007年08月06日(月) |
謎の植物の正体がわかりました! |
昨日は、失礼いたしました。 予期せぬ用事が入り、バタバタして、 時間配分が上手くできず、書けませんでした。
しかし、暑いですね… やっぱり夏ですね… 水分補給しっかりして、ウォーキングせねばと 思っています。
さて、前回「謎の植物」のことを書いたら、 何人かの方から、
「あれは、明日葉(あしたば)ではないか」
という、メールをいただきました。 教えて頂いたみなさま、本当にありがとうございます。 <(_ _)>
そんなわけで、今日は、 この明日葉(あしたば)についてです。
だってね… 調べてみたら、 見かけと違い、 すごいヤツだって わかったんですもん。
私は、教えて頂いてから、さっそく、 ネットや植物図鑑などで、調べてみたのだ。 すると、確かに… 明日葉(あしたば)ぽかった。 (十中八九そうだと思います)
それで、明日葉がよくわかるサイトを探してみたのだが、 ぴったりとわかるような写真が載っているサイトは 見あたらず…「Photo!悠々」 に、少し比べられるような写真がありました。
ただ、我が「明日葉」は、あれからも何度か、 見に行きましたが、どうも、ぱぁっとは咲かないようで、 相変わらず、こんなはっきりしない状態で、 キレイ、とかかわいいとか言えない感じ。
どうやら、 これでよしとしていると思われる。 咲き誇っているようなライバルも 周りにないからね、仕方ないかもね。
しかし、つぼみはいっぱいできてきて、 これから、花が咲くだろうと、思われた。
でも、本当に花が入っているかどうか 知りたかったので、悪いなと思ったけど、 つぼみの1つをむいてみた。
すると、ほら、こんなふうに、 花がむちっとつまっていました。
「おおっ、あるね。 花が折りたたんで入っているね」
私は、花があることを確認して、 また、むいた外の葉を元に戻してあげた。 これは、ちゃんと咲くかな?
で、何がすごいか、 ってことですが…
まずは、明日葉の歴史である。
なんと、 秦の始皇帝も「不老不死」の薬草として、 珍重していたらしいし、 食べ物がなかった時代には、日本でも、 「命を支える大切な野菜」として扱われて いたというのだ。
植物は、見かけによらないのだ。 我が明日葉はちょっと情けないような 状態だが、でもスゴイヤツなのだ。 少なくても、2,000年以上も前から 薬草として活躍していたのだ。
それはそれとして、 これを最初に食べてみた人は、 勇気ある人だと思うな。
そして、さらに、 驚きなのがその効用だ。
胃腸の不調、強壮、ゼンソク、肩こり、 風邪、痔、肝臓病、糖尿病、高血圧、便秘、 若はげ、若しらが
そして、なんと、 八丈島では、生命力の強い植物とされていて、 ”チン立ち草”とも呼ばれ、若さを保つ食材として 親しまれているらしい…
効き目のほどはさておき、 優れた栄養バランスと、茎に含まれている 強い抗酸化作用のある特有成分「カルコン」を 有しているすごいヤツらしい…
さらに、さらに、 料理にも大活躍するらしいのだ。 たとえば、こんな。
◎葉 てんぷら 、おひたし、ごま和え、ごま味噌和え ◎茎 漬け物、茹でてマヨネーズで食べるのも美味しい ◎市販で、明日葉パウダーなども出ていて、お茶として 飲んでも、ケーキ、ヨーグルトなどに入れる ◎花 天ぷら
どうやら、このすごいヤツには、 マヨネーズも合うらしい。 どんな味なんだろう… どのタイミングで、どの葉っぱや 茎を食べればいいんだろう。
食べてみたい…と思うが、 今のこの状態で、食べれるものなのか、 新宿のはずれにひっそりと人知れずに 育っているこの明日葉は、食べても 大丈夫なのか… などなどの一抹の不安があって、 食べてみたいが、また食べてはいない。
ちなみに、明日葉の種別はセリ科の アリンジェリカ属に分類される多年性の植物で、 セリ科の野菜はセリ、セロリ、パセリ、ミツバ などと、兄弟分であるらしい。 味も、そんな感じかもしれない。
最後に、どこに育っているかというと主に、 房総半島、三浦半島、伊豆半島,伊豆諸島、 紀伊半島を中心とした太平洋沿岸、八丈島 あたりなどだとか。 なぜ、新宿あたりにいるのか… ちょっと謎は残った。
てなわけで、明日葉… すごいヤツだって、わかって頂けたでしょうか。 意外な実力派でありました。 見かけで判断しちゃいけない、と改めて思いました。
ところで、 新宿のはずれにあるあの明日葉は、 食べても大丈夫でしょうかね?
また、あの植物おじさんにでも会って、 今度は、この話しをしてあげたいな、などと 思ったのでした。
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