2007年06月24日(日) |
「日本生活協同組合連合会」に直接電話してみた。 |
大きなニュースになっている食品加工卸会社 「ミートホープ」偽牛ミンチ事件で、 すっかりとばっちりをくらった形の生協だが、 先日も書いたように、私は、 この事件の渦中にある冷凍牛肉コロッケではないが、 生協の牛肉コロッケと、メンチなどは、よく利用していた。 (結構、好きだったのだ)
こんな問題が起これば、どうしたって、 今食べているコロッケやメンチの中身が気になる。 今までは全然気にもしていなかったけど、 いきなり、気になってくる… 本当に、ちゃんとしたお肉なのかどうか、 どうしたって気になる。
そこで、店であれこれと聞いてみたのだが、 店では、どうもハッキリしたことがわからなかった。
「本当に大丈夫なのか、 今売られているこのコロッケたち。 そしてメンチはどうなのか?」
その思いが残ったので、大元の 「日本生活協同組合連合会」に 直接電話して聞いてみることにした。 真実に迫りたいときには…、 大元に限るしね。
そこで、ホームページにあった、お問合せ電話番号に、 さっそく電話をしてみることにした。 今回の問題で、大混みで、電話が通じないかと思いきや、 電話はすぐにつながって、男性の担当者が出た。 そこで、さっそく聞いてみた。
「冷凍コロッケは、もう店頭撤去になってますが、 今まだ売られているコロッケやメンチの中身は 大丈夫なんですか?よく利用しているのですが…」
「はい、大丈夫だと思いますが、現在、 冷凍コロッケの方の検査に手一杯で、 他の会社のコロッケなどには、手が回らない状態です。 ただ、すべて通常の検査を通ったものですので、 安全であることは、間違いないです。」
「でも、今回は、肉の種類を見逃していたんですよね?」
「はい、その通りです。実は、この検査の中には、 肉の種類の検査は入っておらず、通常の検査では、 ○抗生物質(農薬など)混入の有無 ○細菌、微生物の有無 ○栄養成分 ○添加物 などを調べるのです。 なので、見逃してしまったのです。」
「つまり、食品上安心だけれど、肉の中身は、 わからないということですよね?」
「はい、そうなります。いずれ、全部の商品を検査する 予定になっていますが、今は、できない状態です」
ということで、食品として安全であるということはわかった。 しかし、肉の中身については、まだ、検査されておらず、 そこは、他の会社では、今回のように偽装肉を 使ってないという前提に立っているということだった。 そして、この偽装冷凍コロッケ問題が一段落したら、 他の商品も調べる予定だと言うのだ。
しかし… ふと、疑問に思った。
「でも、これから調べるとなると、 今までは偽装肉を使っていたのに、あわてて、 正しい肉にするというところもあるのではないですか?」
「それは、大丈夫です。 それ以前の原材料について書かれていたものが資料として 残っているので、これらの書類も調べますから。」
私はこれを聞いて、 かなりビックリしてしまった。 使った原材料を書いた資料が残っており、 それには、使われている肉の種類が ちゃんと記載されているらしいのだ。
「じゃ、今回の偽装ミンチも原材料資料が 残っているのですか?」
「はい、残っています。 今回は、この原材料資料を見落としていた、 ということも生協の問題としてあるのです。 それで、どのような原材料記載になっているのか、 これからすべて見直し作業するのです」
どうやら、今回生協は2つのミスがあったようだ。 1.肉の種類を実物での検査で見ていなかった。 2.原材料資料にちゃんと目を通していなかった。
「今後は、その原材料記載がどう記載されていて、 それがどこで書かれていて、どこに見落としするような、 流れがあったかなども、調査していくようです。」
「でも、その記載に嘘の原材料が書かれていれば、 結局わからないのではないですか?」
「なので、その先の先まで調べることになったので、 警察が入り、調査が行われることになったのです。 どこがどう関与しているのか、どこまでこの事実を 知っていたかなどですね。」
「なるほど…でもそんなわけで、今は、 偽装冷凍コロッケのことで手一杯で、 他のコロッケはわからないということですね」
「はい、申し訳ありませんが、そうなります。 今のところ、こちらとしては、取引先を、 その製品を信じるしか…ないんです…」
ということで、少し、今回のコロッケ検査の実態と、 生協のこれからの取り組みがわかったような気がした。
そして、他のコロッケやメンチや、 その他の肉が入った加工品については、 食品としては安全であるが、 しかし、その中身の品質については、現時点では、 加工製造元会社の申告を信用するしかないのだと いうこともわかった。
結局、私たち消費者は、書いてある表示、 売っている会社、その後ろにいる加工製造元、 さらには、その先にいる原材料生産者のことを 信じるしかないのだ。 そして、いったん、この信頼感が崩れると、 何を信じていいのかわからなくなる…
しかし、このような問題が起こってはじめて、 もっと厳格な規定ができたり、検査が行われ、 食は安全になっていく…と思いたい。 こんなことが起こらなくてもそうして欲しいと思うが…
今回の問題が、氷山の一角でないことを望みたいが、 しばらく前の不二家といい、もっと前の雪印といい、 どうやら、食品関係は、まだまだ闇の部分がありそうだと、 なんとなく思いたくなるような問題だった。 もっと、自分たちの製品に愛着と誇りをもって 製造して欲しいと、心から思った。
今回の問題を受けて… 当分、コロッケとメンチはやめとくか、 肉のことは考えず、大らかな気持ちで買うか、 自分で作るしかないと思ったしだい。
しかし、まっ、大らかな気持ちでいきますかね。 コロッケもメンチも好きだしね。 パンにはさんで食べるの好きだし… でも…当分はちょっと神経質になりそうです。
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