まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2007年01月24日(水) 歳だから、覚えが悪い?とんでもない!

私は、脳についても興味があり、本も結構読んでいる。
ちょっとややこしくて、
よく理解出来ないことも多いんですけどね。

今日は、最近読んだ、
脳の本からの話を紹介します。


きっとこれを読めば、ホッとしたり、
元気になったりすること間違いなしですよ。
そんな話をまとめて紹介しますね。
今日は《その1》です。



紹介する本は、
「脳はなにかと言い訳をする」という本。

大脳生理学研究者で医学博士の池谷裕二さんが
書いていて、昨年出版された本です。
脳の研究、データや調査などから、分かってきた
最新の脳の働きを教えてくれる本です。







まずね、こんな話から。



「ド忘れ」についてです。

 「ド忘れ…最近よくするなぁ…歳なんだなぁ…
 何でこの部屋に来たのかさえも忘れるし…」


なんて思って、がっくり来ることないですか?
私は、よくあります(笑)



あのね、
歳だからって、がっくりすること、
ないらしいですよ。




この本によれば、こういうことらしいです。
簡単にまとめてみますね。

実は、大人だけでなくて、子どもも日常的に、
ド忘れをしているのです。
子どもはそんなこと気にしていません。
そんなこともすぐに忘れて違うことしちゃいます。

しかし、大人は「歳のせいだ」と気にします。
忘れたことが気になり、忘れません。
だから、ド忘れが気になるのですが…



しかし、これは、

「歳をとると記憶力が低下する」
という通俗的な話が
まかり通っているので、そう
思い込んでしまっていることと、


「記憶量が全然違うから」
起こることだそうです。



どういうことか、というと、


子どもと大人では、それまでの人生で
蓄積してきている記憶量が違うので、例えば、
子どもの100個の記憶と
大人の10000個の記憶の中から、
必要なことを検索するのは、
かかる時間も労力にも差が出るということ。

つまり、大人の方が多く記憶があるのだから、
しかも歳を取れば取るだけ多くなるのだから、
子どものようにすらすらと思い出せなくても、
これは、仕方ないのだそうです。
これは、大容量になった脳が
抱える宿命なのだそうです。



だからね、ド忘れしたときには、

「ふふん、私の脳にはそれだけ、
 たくさんの知識がつまっているんだわい。
 若者に負けないほどの量がね…」


なんて、思ったほうがいいということです。
勝手に、歳だから…なんて思ってはいけないのです。


違うんですよ、
知識や記憶の量が、ね。


だから、ちょっと検索が大変なだけなんですね。
脳から記憶がなくなっているわけでなく、
探すのに時間がかかって、呼び出せないだけらしいです。

でも、ド忘れ気になるわぁ…という方は、
例えば、何でこの部屋に来たんだっけ…
なんて思ったら、その元の部屋に
戻ってみると思い出しやすくなるそうです。
(そうですよね)

あと、自分なりにド忘れを思い出すための、
方法を見つけるようにしておくといいらしいですよ。
これは、自分で考えなくちゃいけませんね。




さて、次は…

「歳をとると、覚えが悪くなるよね、
 なかなか覚えられないよね、だから、
 何かやってもダメだよね…」


なんて思いがちですが、


これもね、
違うらしいですよ。



こんな実験があるそうです。

ウサギにあることを覚えさせようとするとすると、
若いウサギだと、繰り返し200回くらい、
老ウサギだと、800回繰り返し教えないと
覚えないそうです。
記憶力は、ウサギでも歳をとると悪くなるとか…。


「なんだ、やっぱり歳をとると
 覚えが悪くなるんじゃない…」
プリプリ…



と思いましたか?



ところがです、

さらに実験した結果、
若くても歳をとっていても、
ほとんど差がなくなったと
いうことなんですよ。


え、どうして?




それはね、
「シータ波」という脳波が出ているときに、
覚えることをすればいいのだそうです。
そうすれば、老若関係なく脳の性能を
発揮出来るということなのです。



「シータ波」って何?


シータ波は、脳波(脳から生じる電気活動を調べたもの)です。
このシータ波は、新しいものに出合ったり、
冒険したりして、脳が外界に興味を示しているときや、
注意力が高まったときに現れてくるのです。
このシータ波がさかんに出ているときに、
学習をすれば、いいということになるのです。


具体的にいうと…


「マンネリ化」するとシータ波は
出てこないので、
この「マンネリ化」こそが、
覚えることを妨げていると
いうことです。




歳をとってくると、ついつい、
「そんなこと、やらなくてわかるよ」とか、
「どうせ、この前といっしょだ、面倒だな」
などという気持ちが生まれてきます。

そして、すべてが「当たり前」なことになり、
いろんなことに対して何も感じなくなってきます。
ワクワクすることも、驚くことも、
大いに笑うことも、封印したかのように。

こうなってしまうと、残念ながらシータ波は
出てこないのです。



シータ波は、子どものように、
見るもの、聞くもの、触るものが新鮮で、
いろんなものへの好奇心であふれているときに、
がんがん、いっぱい出るのです。

つまり、覚えをよくするには、
若者と同じように脳の機能を発揮させるには、


このマンネリ化を打破して、
「好奇心」を保ち、ワクワクしながら、
何かをすることが大切で、
そうすれば、脳は一生懸命
シータ波を出し、
一生懸命働いてくれるのです。



「当たり前感覚」や「マンネリ化」
「何もしても同じ」「できない」
「覚えられっこないわ」
そんなあきらめの気持ちが、
覚えを悪くさせ、そして脳の機能低下を
引き起こしているということです。



なので、何かに挑戦するとき、
何かを覚えたいときには、そんな気持ちを
きれいさっぱりと捨てさって、新しい気持ち、
わくわくする気持ちを持って取り組むと
いいのです。

確かに、身体の機能は落ちてくるので、
すべて若者と同じように出来るわけではないし、
また、ある特種な記憶力は若者にかなわないということですが、
脳の機能は、ちゃんと使えるということです。


「勝手に、歳だから…」
なんて、あきらめてはいけない、
そうは思いませんか?



まだまだ脳には、
いろんな逆転の気づきがあるのです。
元気になれるような…
この続きはまた、明日書きますね。





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