今日も東京は、雲ひとつない快晴で 西風は強かったけど、あたたかい1日でした。
わが家から見た、東京の空と地平線です。 すっきりと澄み渡っている感じがわかります。 とてもキレイだったので、撮ってみました。 秋ですね…
さて、こんな天気だったので、いつものように、 いそいそとウォーキングに出かけた。 今日出かけたのは午後3時頃。 この頃は、この時間にでないと、 すぐに暗くなってしまって、つまらなくなる。 もうね、あっと今に暗くなるの。 やっぱりいろんなもの、見えないとね。
というわけで、午後3時きっかりに、 いつものウォーキングの友、 万歩計とカメラを持ち、元気に家を出た。
今日は、ちょっと買い物をしたいものもあったので、 神楽坂を通って、それから、 早稲田方面に出ることにした。
てくてく…
すると、さっそく…
あっ、駐車禁止隊だっ! (駐車禁止を取り締まっている方々を、 私は、勝手にそう呼んでいる)
神楽坂の狭い道で、 駐車禁止を取り締まるおじさんたち2人が、 車を見て回っていた。
しかし、今、駐車している車は、 神楽坂の商店街に商品を補うための 車などがほとんどで、見逃している感じだった。 ちょっと手持ちぶさたで見回っていた。
これは、 話しかけてみるチャンス!
一度、話を聞いてみたいと思っていたのだ。 そこで、1人のおじさんに近づいて、 こう聞いた。
「今は、すぐに捕まるんですよね?」 「ええ、誰も車に乗ってなくて、すぐに動かせなくて、 放置車両ということであれば、取り締まります」 「あの〜、そういうことして、怒られたり 言い争いになることないですか?」
すると、おじさんは、 こう答えた。
「もちろん、ありますよ、 けっこうありますよ」
「怖くないですか?」 「そんなときもありますが…仕事ですからね」 「そんなときは、どうするんですか?」 「その場を何とか収めて、警察に届けます。 どんな状況で、どんな方だったかも。 警察が来てくれることもありますし…。」 「殴られたことはありませんか?」 「近いことはあるし、怒鳴られたりはあるけど、 でも、それで、大事になったことはないですね。 もちろん、取り締まりはやめないし」
おじさんたちは、 なかなかたくましいようだ。
「文句を言うのは、男女でどっちが多いですか?」 「圧倒的に、男性ですね、まずぶつぶつ言いますね」 「この辺りで捕まるといくら取られるんですか?」 「確か、1万5千円くらいで、 点数は2点減点だと思います」 「そんなに…じゃどっかに止めた方がいいですね」 「そうですね、この辺りは、何度も見回りしますから、 気を付けてくださいね」 「はい、どうもありがとうざいます」
ということで、神楽坂に無防備に駐車すると、 すぐに捕まることがよくわかった。 まっ、私は車で来ることはないので大丈夫だけど。
あまり邪魔してもいけないし、 おじさん勤務中であるので、 お礼を言って、この場を離れた。
そして、また歩き始めた。
すると…
あっ、また、駐車禁止隊だっ。 今度は婦人警官の駐車禁止隊だった。 1台の車を取り囲んでいる。
これは、行って見ねば…
私は、駆けだして側に行ってみることにした。 今日はやけに駐車禁止取り締まりが多いなぁ… などと思いながら。
婦警さんは3人いて、 1人が、肩からヒモでぶら下げた コンピューターのようなものを付けて、 それに入れ込んでいるようだった。 後の、2人は、車に、駐車禁止のお知らせ紙を 貼り付けようとしていた。
私は、しばらくその様子をみていたが、 また、声をかけてみたくなった。 でも、婦警さんに話しかけたことはないし、 ちょっと怖そうな感じもある…
どうしようかな… でも、ちょっと聞いてみたいなぁ…
そう思って、いつもの 「親しみ作戦」で話しかけてみることにした。 この作戦は、出来るだけ自然に、 親しみを全身に表して、聞くのがコツである。 (って、大したコツでもないけど) そこで、自然を心がけてこう聞いた。
「捕まえたんですか?」 「ええ、誰もいませんからね。 完全に放置車両ですね。」 「いないと…すぐに捕まるんですね。」 「そうですね、たぶん、女性ドライバーだと 思うんですけどね…」 「え、どうして、わかるんですか?」 「ええ、女性は左寄せが不得意な人が多いので、 たぶんそうでないかと…」 「あ、そうなんですか…」
この車は、左側が大きくあいていて、 道路にややはみ出すように止めてあった。 というわけで、女性ではないかと 推理しているらしい。
そんな話をしていると、
「あーーっ、すいませ〜ん」
と、おじさん2人が駆けだして来た。
あっ、車の持ち主だ。 車の持ち主があわててやってきたのだ。 おじさん達は、吹っ飛んできた。
でも、婦警さんたちは、今まさに、 張り紙をしようとしていたところなのだ。
車の持ち主は、女性ではなくておじさんだった。 おじさん達は、ひたすら頭を下げていた。 おじさん達の言い分はこうだった。 (大きな声で話すから、よく聞こえたのだ)
「この近所でリフォームをすることになっていて、 その壁紙素材を届けにきたんですけど、 そしたら、ちょっとお客さんに質問されて、 ちょっとだけ話してきたんですよ。 いやぁ、ほんのちょっとなんですよ、止めたのは…」 「うん、10分も止めてないですよ。」
それは、うそだな… だって、私がこの場所についてから、 5分以上ははたっているし、その前から婦警さんたちは いるから15分以上はたっていると思うな。
おじさん達は、そんな言い訳を 婦警さんたちにながながとしている。 こんな言い訳が、通じるのか? 婦警さん達は、頷きながら聞いていた。
どうなるんだろう…
私は、じっと見ていた。
婦警さん達は、おじさん達に、 小さな声でなにやら言っている。 ちょっとすると、おじさん達2人は、 大あわてで車に乗って行ってしまった。
あれっ、どうなったのかな?
私は、再び、婦警さんの側に近づいて、 もちろん、親しみを込めて自然にこう聞いた。
「今のはどうなったんですか?」
「ええ、今のはセーフにしました。 まだ、記録に登録するちょっと前だったので、 今回は、セーフですね」
コンピューターに最終登録する前に、 おじさん達がきたので、よしとしたらしい。 どうやら、おじさん達は、なんとか、 ギリギリで、駐車禁止から逃れたらしい。 やれやれ…
思ったより、優しい婦警さん達であった。 私は、「どうもご苦労様です」と言って その場を離れて、帰ってきたのでした。
TVCMではないけど、 「この国の駐車禁止は厳しい」 のですね。実感しました。 みなさまも注意なさってくださいね。
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