2006年09月18日(月) |
秋祭りの実態を知る。 |
この連休は、近所の「秋祭り」があった。 朝から、ぴ〜ひゃらどんどん、ぴ〜ひゃらどんどんと 楽しげな、笛と太鼓の音がしていた。
窓から外を見てみると、半天を来た人や御輿が見えた。 そっか…今日は、お祭りなのか… あいにく、雨が止んだり、ふったりだったので、 人の出は少ないようだったが。
この辺りには、いくつかの小さな神社があって、 その神社が、お神輿(みこし)を出して、 この辺りの神社を取り仕切っている「穴八幡宮」神社に 担いで、おはらいをしに行くのである。
これは、子ども御輿ね。 子どもたちが、わっしょいわっしょいって、 頑張ってて、 これから「穴八幡宮」に向かうところ。
ただ、私は、この地域に来てから、毎年見ているが、 だんだん参加する人が少なくなっていると感じていた。 事実、子どもも地域参加する人も減っているらしい。 近所の掲示板にこんな大胆な 担ぎ手募集ポスターも貼ってあったし。
「女こそ担げ」だって。 そう言われてもな…
どうやら、半天も貸してくれるということで、 地域あげて、担ぎ手を必死で集めているようだった。 半天借りて、担いでみようかな… などとは、全然思わなかったけど、 ちょっとだけ興味を持った。
そこで、お神輿かつぎを見に行きながら、 責任者らしき人に、話を聞いてみた。
「参加する人って、やっぱり少なく なっているんですか?」 「うん、そうだね。すっかり少なくなってね、 この頃では、この地域に住んでいる人以外の 人の参加の方が多いかな」 「えっ、そうなんですか?」 「うん、この辺りに住んでいる人が、あちこちの、 友人や親戚を誘ってくれて、それでなんとか、 出来る感じだね。地域住民でやれるといいんだけどね。 子どもも、あまりいないから、仕方ないよね…」
というわけで、この近所に住んでなくても、 お祭り参加できるのである。 お祭り初参加で、初めて合うような人が 多いと言うことだった。 もっとも、地区でまかなえているところもあるらしい。 ただ、どちらにしても、参加人数が減っていることは、 どこの地区でも同じだということであった。
さて、次に、 立派なお神輿にも興味があったで、 このお神輿について聞いてみた。 小ぶりだが、かなり立派なお神輿である。
「このお神輿って、いつ頃に造られたものですか?」 「昭和の初め。かなり頑丈で立派なものなんだよ。」 「うん、わかります。ところで、このお神輿って、 造るのに、どのくらいかかるんでしょうね?」 「金額?金額まではわからないなぁ… いろいろとこだわりがあるらしいんだけどね…」 「そうですよね…、で、このお神輿は どの辺りにしまっているんですか?」 「穴八幡神社にしまうところがあるんだよ」
ということで、いちばん知りたかった、 お神輿価格はわからなかったが、 (どのくらいするんでしょうね?) お神輿をしまう所がわかったので、 行ってみることにした。
てくてく
おおっ、ここかぁ…
神社の片隅に、お神輿収納庫があった。 こんなところに、しまわれているらしい。 なかなかいいところのように見えた。
さて、このお神輿収納庫は、 大本の「穴八幡宮」神社の一角にあるのだが、 この穴八幡宮の歴史は、1062年頃、 源義家(八幡太郎)の兜と太刀を納めたことが はじまりらしい。 知らなかったが、かなり由緒ある神社だったのだ。
そこで、せっかくなので、 お参りをして帰ることにした。
正しいお参りの仕方が書いてあったので、 一応、その通りにやってみた。 二拝二拍手一拝ね。 (2回深いおじぎ、2回拍手、1回深いおじぎをする)
そして、この神社のことがもっと知りたいと 思ったので、近くにあった窓口に行って、
「神社の説明書があれば頂きたいのですが…」 と聞いてみた。
すると、
「はい、あります。どうぞ。 ただ「こころざし」を入れて行ってください」 と、「こころざし」を依頼された。
そこで、
「お参りのときに、お賽銭ちゃんと入れましたが」 と言うと、
「それとは、別に」 だって。
まぁ、そう言われたので、 強要の「こころざし」、入れてきましたけど… そういうものなんでしょうか?
それが、この説明書。
読んでみようと試みたが… 古い漢字、古い言い回しどっちゃりで、 回りくどくて、何がなんだがわからない。 こんな漢字があったのか… なんて読むのか… なんて発見する漢字もある。 例えば、すべてがこんな感じ。
「この頃神木の松から瑞光を放ち、また将軍世嗣誕生に 際して色々奇瑞のあったことが、たまたま鷹狩の途次に 当社に参拝された三代家光将軍の上聞に達し、 当社を江戸城北の総鎮護として総営繕を命じられました。」
とても、全部を読む気にはなれない。 だって、まず、漢字読めないんだもん。 もっとわかりやすくしてほしいな、 せめて、ちゃんとルビをふるとかさ。 こころざしも取るんだから… などと思ってしまった。
人口の変動で、お祭りに参加する人も 減っていると思うが、 もっと、周りの人に神社をわかってもらうような、 神社を身近に感じてもらうような、 そんな努力も必要なのではないかと、 私は思ったのでした。
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