まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年01月20日(金) 巣鴨一いい居酒屋

今日は兄夫婦と夕食を取ることになった。
兄に今日はどこで待ち合わせをしようか、と聞くと、
「巣鴨」だという。

「巣鴨?」
そう…「おばあちゃんの原宿」で有名な巣鴨である。
「とげぬき地蔵尊」がある街である。
なんでも、兄がいうには、
「巣鴨一、いい居酒屋」
があるのだそうで、そこに行こうというのだ。
兄は最近、そこがお気に入りらしい。


「巣鴨一いい居酒屋…」
なんとなく響きも地名も地味だが…、
なんとなく興味がわく。

そんなわけで今日は、
「巣鴨」に行くことになった。

私はいそいそと準備をして
待ち合わせの巣鴨駅に出かけた。
兄夫婦と合流して、
さっそく、
「巣鴨一いい居酒屋」に行くことになった。

「駅からちょっと歩くんだよね」
「おばあちゃんの原宿とは、逆の方向なのね」
「うん、そう」
JR巣鴨駅を出て、右に行くと「おばあちゃんの原宿」
私たちは、左に行く。

てくてく…

商店街の端を過ぎて、まだ歩く。
なんだか少し暗い路地に入っていく。
本当にこんなところに
「巣鴨一いい居酒屋」があるのか?

不安になって、
「本当に、巣鴨一なの?」と兄に聞くと、
「巣鴨に住んでいる人が言うから本当だ」
という。


ふぅーん、そうなのか。

てくてく…


「さぁ、ここだ」
やっと着いた。
「……えっあっ、ここ?」



私の頭の中で想像していた、
「巣鴨一いい居酒屋」とは相当に違った外見であった。
私の頭の中には、ちょっとオシャレっぽいところが
浮かんでいたのだ。

しかし、目の前にある「巣鴨一いい居酒屋」は、
とってもこじんまりとした、
ごく普通の目立たない居酒屋って感じなのだった。

もちろん、外見ではない。
中味である。



「靴を脱ぐんだよ」
と言われて、靴を脱ぎ、店内に入ると、
思ったより店内は広い。
すでにお客さんは、結構入っている。
確かに繁盛している感じだ。
しかし、お店を切り盛りしているのは、
板前のご主人と奥さんの2人、
しかも、60代後半くらいに見える。



本当にこれが「巣鴨一いい居酒屋」なのか?

しかし、まぁ、食べてみないことにはね。



今日は、鍋を中心にいろいろなものを
頼んでみることにした。
私は、今日はどうしても鍋物が食べたかったのだ。

鍋は、みそ味仕立ての寄せ鍋
その他、イカバターだの、
牛すじの煮込みだの、馬刺だの、
豚の角煮だの…いろいろ、いろいろ。

「どうぞ」と
おばさんが料理を運んできてくれた。
見た目は、相当素朴な盛りつけ。

どれどれ…

まずは、イカバターを食べてみよう…
もぐもぐ…

あっ、おいしい!
(バターが香ばしいぞ)


次は、豚の角煮…
もぐもぐ…

あっ、これもおいしい!
(お肉がやわらかいぞ)


鍋はどうだ?
あっ、いける!

うん、確かにおいしい!
(具がいっぱいで、いい味が出ているぞ)


その他のものも、ほぼ例外なくおいしくて、
私は、この店を見直した。



「巣鴨一いい居酒屋」なるほどね。
他は知らないけど、
確かに今日は「巣鴨一いい居酒屋だわ」


しかも、店の2人がいい感じなのである。
さりげないのである。あたたかいのである。
私は納得した。
そしてとても満足した。

店は外見ではない…と私は反省した。
それに、住んでいる人の情報は確かだと思った。
てなわけで、今日は、
地味だけど「巣鴨一いい居酒屋」さんで、
楽しくて、おいしい時間を過ごして来たのでした。
ああ、おいしかった。


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