2005年10月17日(月) |
ファミレスの店長試験について聞く |
今日は、朝から冷たい雨が降り続いている。 こんな日は、ファミレスで仕事するに限ると、 決めて、午後からいそいそとファミレスに。 もちろん、ランチの混んでる時間を避けてね。
このファミレスは、本当に感じがいい。 私のように、仕事をしている人が何人もいるが、 長居してもイヤな顔もしないし、 店員の女性がよく声をかけてくれる。 例えば、 「寒くはないですか?」とか 食べ物を残すと、 「まずかったですか?」とか。 (決して、イヤな感じでなくてさわやかに)
つまり…そう、 私はもうすっかり、おなじみさんなのですね。 そして、このファミレスはおなじみさんが多い。
今日もいつも通りに、コーヒーと、 軽い食べ物を頼んで、仕事をして、 夕方になって、帰ろうと精算をしていると、 おなじみの女性店員さんが声をかけてきた。
「私、今月いっぱいで、転勤なんです」と言う。 あまりに突然の話しだったので、私は、 どうでもいいことを聞き返してしまった…
「えっ、そうなの?今度はどこ?」 場所なんて、聞いてどうすると思ったけど、 思いつかなかったのだ。
「ここから、少し離れた○○○になるんです。 だから、引っ越しもするんです」 「そう、○○○(知らない場所だ) いつも、いてくれて心強かったのにな…」
と、ここまで話したら、いきなり 「どうして彼女は転勤するのか?引っ越ししてまで」と 興味がむくむくと湧いてきたので、 いつものように、話しを聞いてみることにした。 幸い、彼女は今日は少し余裕があるようだ。
「よく、転勤ってあるの?」 「はい、あります。 会社としては何か考えがあるんだと思うのですが… 私はこの店2年半いたのでここにいたかったのですが」 「会社として、考え方があるのね?」 「はい、私一応店長試験、合格しているので、 そのための修行をしないといけないこともあるので」
なんと、彼女はこのファミレスの 店長試験に合格していたのだ。 まだ、30歳前後だと思うが… (はっきりした年齢は、わからない)
「えーっ、店長試験合格していたの?すごいなぁ」 (もちろん、こんな話しをしたのは初めてである) 「はい、してたんです」 「店長試験って、相当勉強するの?」 「ええ、マニュアルもありますし、本を読んだり、 財務とか、接客とか、売り上げのこととか… いろいろあります。私は2年間勉強しました。」
よく聞いたら、彼女は、このファミレスに 入社して、半年後から、店長試験勉強を初めて、 2年間勉強し、一回で受かったそうである。 一回で受かるのは、そうそういないそうである。 彼女は、とっても優秀だったのだ。 (うん、そんな感じ)
その後店長修行が3年間くらいあるのだそうだ。 で、彼女は、この店で2年半ほど店長修行を していたらしいのだ。 (知らなかったが、副店長だったらしい)
「じゃ、今度の店で店長になるの?」 「はい、半年ほど、その店で副店長をやって、 その店のことがわかったら店長になります」 「わぁー、じゃ、出世なのね、よかったぁ」 「でも、私はこの店で店長をやりたかったんです…」
「それはできなかったの?」 「ムリだったんです。この店のお客様は、 みなさん、いい方が多くて、変な人もいないし、 本当にあたたかい人ばかりだったんです。 お客様も含めて(って私のことね)…」 (互いに名前も知らない間柄なのだ)
店によっては相当客層が違うらしい。 この店には変な人はいなかったらしい。 きっと、そう言う人たちに対する対応の仕方も 店長試験の中にあるのだろうが…
「今度のところはよさそうなの?」 「行ってみないとわからないので、 ちょっと不安です… もし、よろしかったら、来てくださいね」 と彼女は、言ってくれた。
彼女がいなくなると、寂しくなるなぁ…と 私は思ったが、出世するなら仕方がないかと思った。 「あなたなら、きっとやれるわよ、どんなお店でも」 と言って、帰ってきた。 しかし、偉いなあ… しっかりしているなぁ。
今月いっぱいいるらしいから、 もう少し話しが聞けそうだ。 いる間に、もうちょっと話しを聞いてみよう…
そして、お世話になったお礼に、 そうだ、本を一冊あげようと、思ったのだった。 でも、寂しくなるなぁ…
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