この近所には、図書館が４つほどある。
みんな小さくて狭い。
なので、調べたい本があるかどうか、
行ってみないとわからない。

何度か、問合せしてみたが、
「ちょっとお待ちください」と言われて、
ものすごく時間がかかったり、
「今日はちょっと人がいないので、
　調べて連絡します」
などと言われて、夕方までかかって
こなかったりしたこともある。
なので、行くしかない。
それが一番確実で、手っ取り早い。

また、本を見るところがとても小さくて、
小さい気持ちになって見ないといけない。
し〜んとしているので、
パソコンを使おうものなら、
キーを打つ、カチャカチャ音が響いて、
なんとも、居心地が悪い。

携帯電話の音がしようものなら、
みんなににらまれる…
（まっ、これは当然ですが…）
つまり…そう、はっきりいって
不便で、使い心地がよくないのです。

国立国会図書館にでも行きたいところだけど、
あそこに行くと、今度は広すぎて、
いろいろと、面倒だし、時間もかかる。

というわけで、今日は近所の図書館を回って
資料を探し、さっさと借りてこようと
出かけることにした。

外に出てみたら、小雨。
あわてて、レインコートと傘を取りに戻って、
雨用の帽子をかぶって
小雨の中、自転車に乗って
いざ、図書館に。
なにしろ、４場所回らねばならない。

一場所目。
「ああ、その類の本は置いてないね」
二場所目。
「ないですね、その本は」
三場所目。
「置いてないようですね」
四場所目。
「ありません」

あ〜あ、ないのかよぉ〜
小雨の中、自転車に乗って来たのに、
ないのぉ？
なんで、ないのぉ？
がっくりきたが、ないものはない。

これらの図書館に期待した自分が悪い。
なんとなく、ないという予感は
あったのだ…。
なんとなく…わかっていたのだ、
きっとないと。

そう、予感していながら、
期待した自分が悔しい…
甘い期待をした自分が情けない…
近場でなんとかすまそうと思って
安易に考えた自分に腹が立つ。
………がっくり

仕方ない…明日は電車に乗って、
大きな図書館に行ってみるか…と
決心したのであった。

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