ああ、クラクラする…
そう、ここは私にとっての
ワンダーランド、本屋さんである。
しかも、新宿の紀伊國屋書店。

今日は資料を探しに来たので、
あまり悠長に、店内を歩き回れない。
ちゃんと優先順位を決めて
さっさと帰らねばならない。

しかし、足は止まる。
いちいち止まる。

えっ、なにこんなの出てるの…
わぁ、面白そう…
どれどれ、へぇ、欲しいな…

いかん、先に進もう。

えっ、この人、
こんなの書くようになったの…
えーっ、がっくり。
なんでも書けばいいってもんじゃない、
などと、著者を叱ってみる。

いかん、先に進もう。
まずは資料を探さねば…

あちゃー、この本もう文庫になったの。
この前、単行本買ったばかりなのになぁ…
しまったなぁ…ちっ

などなど、いちいち立ち止まる。
ついつい、本が目に飛び込んでくる。
いかん、とにかく先にすすもう。

何とか資料のある棚に着いた。
どれどれ…
しかし、私が欲している資料はない。
係の人に聞くと、
どうやら、この店にはないようだ。
「でも、新宿の別の紀伊國屋書店に
　在庫が一冊だけあるようです、
　取り置きしておきました。」
仕方がない…行ってみるか。
てくてく…

今度はエレベーターに乗って、
資料のある階まで、まっしぐらに行き、
取り置きしてもらった資料を見る。
（今日はあまり時間がないのだ）

そうそう、この本。
値段をみると、なんと３，８００円…
うーん、資料本として買うには高い。
このデータがほしいだけだからなぁ…
３８００円。
違う本なら３冊くらいは買える。
ブックオフの１００円なら、３８冊…

よぉし、ここは、買わずに、
明日、図書館に行ってみようと
いきなり却下。
結局資料本は買わずに、
違う１，３００円の本を一冊
買い求めて来たのでした。

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