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2012年08月03日(金) 平たく和を保つ


小学校の時、「世界平和」を題材にした絵で町内のコンクールで入選したことがあった。
画用紙の中心に鳩を描いて、その尾を不死鳥のように枝分かれさせてその先に
各国の国旗を描いた…確かそんなデザインだったと思う。

まだ世界という単語も平和という単語も漠然としか理解できなかった小学生なりに考えた世界平和の図であるが、その頃からひとつのテーマとして扱われてきた「世界平和」
果たして今現在の世界は、あの頃より少しはマシになったのだろうか?

経済成長目覚しい国が増え、それに伴い国際的な発言に影響力を持つ国が増えてきたのは確か。
結果、武力だけでなく経済、強いては精神、思想的な衝突と多様化し「国の威厳」というわけのわからんプライドの元に絶え間なく互いに「物言い」を繰り返している。
互いの民度の低さを露呈しながら揚げ足を取り合い、重箱の隅を突付き合う。姑息で醜い争い。

スポーツの祭典観て「平和って何だろう」と柄にもないことを考えてしまった。
一連の誤審や競技問題に対する各国の反応を見てると、まさにこの「醜い争い」の縮図を見ているようでならない。
競技場の中で一生懸命頑張っている選手を他所に、関係ない者達が場外で水を差し合っている。
その温度差を感じれば感じるほど、頑張ってきた選手が不憫に思えてならない。

オリンピックの開会式には必ず平和の象徴として「鳩」を登場させなければならないと決まっているそうだ。
今、鳩を見て思う私の気持ちは、多分、小学生の時の私の気持ちの足元にも及ばない。


※…何処かの国を指して「民度が低い」なんて言葉をよく耳にするが、車の走行中にタバコをポイ捨てする風景を目の当たりにしてるうちは、日本も十分民度は低いと思う。


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kandama  《mail》  My追加》 
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