2012年06月22日(金) |
超初心者モデラーの私が |
「料理」とか「習い事」とか結構他分野にも当てはまる部分があるので書いてみる。
超初心者モデラーの私が、 ガンプラを作る上で気をつけたこと、 あるいは製作過程で気付いたこと、 作り終えて思ったこと、 次作るならこうしていこうと考えたこと。
■参考書は出来るだけ少なく。 何も無いところから始める人は、まず本でもモデラーさんのサイトでもよいので、 先生(参考書)を決めて、まずはそのやり方に沿ってみるところから始める。 慌てなくても慣れてこれば自然と「自分のやり方」が見つかってくるので、 まずはお手本通りに倣ってみるところから。 但し、最近は本屋でも、ネット上でも、制作本(制作HP)が溢れかえっていて まず、どのサイトを参考にしようか迷うところ。 たくさんの本やサイトを見すぎると、微妙にやり方、進め方が違っていたりで、 かえって混乱するので初めて作る時はまず手始めに1〜2サイトだけ参考にすれば良いと思う。 上級者が「初心者のために」作ったサイトがオススメ。
■裾野を広げすぎない。 素組みからステップアップしようとした時に、じゃあ何から始めるかと考える。 ガンプラ作りはその工程上で様々な技があるのですが、 あれもこれもと、その全ての技に挑戦するのも、その気概は良しではあるが 全部が初めての挑戦だったりすると、それだけたくさん予習しなきゃならんし あれこれ手をつけすぎた結果、結局は中途半端になってしまったり。 なので、「今回は合わせ目消しをやってみる」とか「今回はこの部位だけ後ハメ加工してみる」 とか、自分のレベルに合わせて工程の「線引き」をするのも大切。 また「線引き」の利点はもうひとつあるのでそれは次に。
■いきなり完成形はまず無理。 いくら「初心者の為の模型講座」というタイトルで紹介されていたとしても、そこで使われている画像や、製作工程はそれなりの経験とノウハウによって培われた腕によって産み出されている物。 参考書を載せてる人だってたくさんの失敗と経験を繰り返した末に載せてる画像だったりするので、まず初めての人が参考書通りに作ったとしても、、同じようにはなりません。 ただ100%同じものは出来なくても、例えば「線引き」をして重点項目を少なくすることで、集中力も増す→良い出来。となるパターンにも繋がり易い。 「なんで思い通りにいかないんだー?」「なんで違うんだー?」と思うよりかは 「あ、(画像の内容は)こういうことなんだなー。」と実際に確認するくらいのつもりが吉。
■予習も大事、イメトレも大事、だけど頭でっかちにならない。 今、自分が手にしているパーツ、あるいはこれから作るパーツと 参考書や説明書を見比べて、自分なりの「完成形」をイメージする。初めてチャレンジすることであってもイメージするだけでも成功率は結構上がります。 そしてイメージすることでテンションも上がります。やる気も上がります。 しかし百聞は一見にしかずとにかく「やってみること」が一番大事。 やってみて初めて気付く事の多さは参考書や説明書を読んでる時の比ではない。
■練習嫌いの待てない人へ 参考書や参考サイトを見てると「余ったパーツで試してみる」とか「いらない昔のガンプラでまず練習」と練習や試しを促す内容がよく書いてあります。これはこれでもちろん大事ではあります。 しかし私みたいな「待てない人」は、もうぶっつけ本番です。 もちろん失敗することもありますが、意外にも大抵のことはリカバリー出来たりします。 また、リカバリーの中で新たな発見も結構あったりします。 「ああ、だから練習が必要なのかー」と参考書サイト主に 「その通りにやらなくてスミマセンでしたー、あなたの言うとおりでしたー。」 と心の中で謝る事もしばしばです(笑) とりあえず時にはぶっつけ本番を恐れずチャレンジしてみるのも、荒療治っぽいですが私みたいな「待てない人」には良いかもしれません。 ちなみに私の場合それ(待てないこと)がわかっているので、予習やイメトレに時間をかける…ってのもありますが。 あと、合わせ目消しみたいに失敗するとリカバリーが非常に面倒くさい工程もあるので注意。
■工程を楽しむ。 ガンプラの目標、一番の楽しみはやっぱり『完成』です。 工程に手間ヒマ時間をかけるほど愛着も湧き、完成した時の喜びが大きくなる一方で 道のりが長くなることで、途中で心が折れたりテンションが下がってしまうこともあります。 完成こそ最後にして最大の目的地ですが、その途中にもいくつか目標点を作ると良いかと。 私は「合わせ目消し」とか「塗装」とか工程毎に区切りを作ることが多いですが 途中に目標点を設けることで、ひとつひとつの工程そのものを楽しむことが出来て 結果として「長く楽しめる」ところに繋がります。
■面倒くさい工程(作業)ほど、素早く出来る様にしておくと楽。 これは「早い順番でやってしまう」という意味ではなく「素早くスピーディーに」という意味。 私がよく面倒だなと感じる作業は例えば、爪楊枝刺し、エアブラシ・コンプレッサーの組み上げ、エアブラシ洗浄・分解など。(製作工程というより準備の段階ですね…。) 「作業に入るまでの準備に時間がかかる」と思ってしまった瞬間「今日はいいや〜」なんてことになることが多いのです。 なので「苦手科目ほど勉強する」じゃないけど、こういう面倒と感じる作業に改善点を見出せると、途端に全体的な仕事が速くなったりするのは多分ガンプラ作りだけに限らず、ではないかと。
■何事も経験、やってみる事が大事。 最後に。これはもう言わずもがな、です。 実際に経験したことなのですが、ガンプラの説明書とか塗料の注意書きで 『ABS樹脂パーツに塗装するとパーツに浸透しパーツが割れることがあります。』 なんて書いてあるのをよく見かけるのですが、最初私は全く想像できず 「割れるって何だ?」とか 「そんなちょっと色吹いたくらいなら大丈夫でしょ?」 と思っていたのです。 ところが、νガンダムのファンネル連結部で塗装を失敗して、一度シンナーで拭き取ろうとしたら 突然パーツがありえないところから…ポロッ まさに、ドラクエの祈りの指輪じゃないが 『音も無く砕け散った。』 といった感じでビックリしましたわ。 ああ・・・これが「割れる」ってやつですか、と。そのとき初めてわかったのですよ。
参考書だけではわからないことはいくらでもあります。 画像を見て「こんな風に上手く出来るとは思えない」と思うことはいくらでもあります。 初めてってのはそういうモンです。
クルマの運転でも、ずーっと助手席に座っていただけの人が 免許を取って、自分でクルマを運転するようになってから、もう一度その人の助手席に座った時に 初めてその人の運転の「上手さ」がわかったという話があります。
実際に経験して、同じ目線に立つことで初めて意味がわかることが どんな世界にでもあるのだと思います。 ガンプラ作りも一緒だなと。
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