2011年02月25日(金) |
遅咲きのピアニスト(415) |
【おぞましや】 最近の私の中でのちょっとした流行り。 それは、弾ける曲を1オクターヴ下げて、または上げて弾くこと。 以前プリ蔵の『音色を変えて弾く』というのもあったけど、それと似たようなニュアンス。
同じ曲でも、1オクターヴ上げて弾くと、明るく、可愛らしい、澄んだ曲に早変わり。 逆に1オクターヴ下げて弾くと、暗く、重苦しい雰囲気になっちゃうから不思議。 なんとなくイメージはわかっていても、実際弾きながら聞いてるとこれがなかなか面白い。
昨年の発表会の曲【ペガサス】は、元々から重厚で重々しい雰囲気の曲ではあるが これを1オクターヴ下げて弾くと、さらに重々しい空気になり、もはや『重厚』という言葉を超えて『おぞましい』曲に変身する。弾いていてちょっと怖い。初めて聴く子は泣くかもな。
逆に【静かな村】なような、音数の少ない安定した曲を1オクターヴ上げて弾くと もう完全な『オルゴールヴァージョン』に変身する。 え?外は雪ですか?みたいな、暖炉があって椅子に揺られながら本を読んだり、ウトウトするような情景が想い浮かべられるのだが、それを想い描いた瞬間に【ペガサス】を1オクターヴ下げて弾くと
魔王がやってきて理不尽無差別に家庭をブチ壊す!
みたいな、ちょっとしたストーリーが出来上がって、思わずほくそ笑んでしまう私。
*-----------------Today's "100 Questions To The Pianist". -----------------* 015/100.ツェルニーは何番までいきましたか? A. 0番、まだ出会ってません。
|
|