先日の公演。 (現在は遠隔的に参加されている)劇団員の一人に映像制作関係の仕事をされてる方がいて 毎回その方にオープニング映像を作っていただき、上演中に流すのです。 東京から来てくださるので、本番当日とか前日にならないと出来上がった映像は観れないのですが、今回はどんな映像になるんだろう、とそれが本番前の密かな楽しみだったりもします。 いつもいつも『カッコイイー』と感動するのですが、年々スゴイ映像が出来上がってきて 今年のなんかは、あまりにも私の紹介がカッコよく編集されてるモンですから 『詐欺だ』『kandama詐欺だ』 と共演者から非難轟々…ふふふ、せいぜい嫉妬しやがれお前ら。 何かの折に紹介できるといいかなーなんて思ってます。
ところで、このオープニング映像 実は装置の裏側(とか)にプロジェクターを仕込んで、壁っぽい平面部分の別装置をスクリーン代わりにして上映するのですが 開演前からプロジェクターの電源を入れっぱなしにしておくと、スリープモードになってしまったり、暗転効果の妨げになってしまう理由から、開演直前、あるいは上演中にプロジェクターのスイッチを入れなきゃいけないという、非常にシビアなタイミングを必要とする代物であったりします。
で、何故か毎年この『プロジェクターON/OFFミッション』は私の役目でありまして しかも、年々このミッションのハードルが何気に上がって来ているのであります。 オープニング映像というだけあって、上演のかなり前半部分で流すことになるので それまでに、電源ONの確認はもちろんのこと、万が一電源が入ってたなかったら次はどのタイミングで入れるか、私が忘れたら誰が確認するか、フタはいつ取るか等々…かなり神経質になるのです。 何せ上演中、演技中にやらねばならないのですから。
舞台袖から電源が入ってるかどうかが判ればまだいいのですが 今回は仕込んだ場所の都合上、どうしても舞台上でしか確認することが出来ず いくら舞台袖の見えないところで堂々とリモコンのスイッチを押したとしても 電源が入ってるかどうかの確認は本番中じゃないとわかんないのであります。
で、今回はものの見事に最初のシーン中に確認したら入るべきタイミングの場所でまだ電源が入っていなくて…ええ、そりゃもう焦りましたよ。表面上は平静を装ってましたが。 しかし、そこはさすがにミッション3年目の私。 同じ舞台の上に立つ役者の人たちですら気付かないほどのタイミングで鮮やかに電源入れてみせましたよ! しかも私自身の台詞中にさり気なく電源を入れるという離れ業。 私が喋って皆(共演者も)私のほうを見ているのに、誰にも気付かれないほどの鮮やかさ。 これはもう自分で自分を褒めてあげたいです。うんうん。
とりあえず…無事オープニング映像を流すことが出来て、ホッ。 あの素晴らしい映像を、最高のタイミングで見せたい、見てもらいたい、って気持ちは私も一緒。だから頑張ったよ。
うん…だから、ハードルどんどん上げるの…やめてね。
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