実のところ背中がくっつきそうなくらい近い場所にいながら 不器用な私たちはわざわざ遠回りをしてお互いの顔を見合ってる 一辺の距離にいながら四角形の三辺を移動するように。
背中合わせの二人 触れそうで触れない距離 気配を感じるくらい近い距離 互いに振り返れば…そう、いとも簡単に手が届く そんな距離。
ラダトーム城と竜王の城 こんなに近い距離にいるのに この手であなたの存在を感じる為には 遠く遠く旅をしないと あなたに近づくことさえ出来ない。
曇り空 雲の割れ目から射す一筋の夕陽の光 きれいだなぁと思いながら きっとあなたも同じ空を眺めて 同じことを考えてくれたのなら 今はそれだけでも 幸せだ。
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