2010年06月13日(日) |
遅咲きのピアニスト(322) |
【精神と時の部屋】
音楽室とアップライトピアノ
某施設内にある『音楽室』を借りてピアノの修行をしてきました。 映画の撮影、舞台、詩のボクシング、リーディング発表会など、これまでも様々な分野でお世話になりまくっている会館なだけに、さぞ音楽室もマイホームのように行き来しているかと思いきや、実はこういう形で会館のお世話になるのは初めてで、もちろん音楽室を利用するのも今回が初。
隣には編集室もある音楽室で(感覚的には "音楽スタジオ" に近い)、頑丈な2重扉と音の反射を意識した壁作りをした部屋にポツンと佇むアップライトのピアノと、同じくそこにポツンと放り込まれた私。 そこまで大きな空間じゃないけど、折りたたまれた机とホワイトボードを除けば、閉ざされた空間にいるのは私とピアノだけというこの状況。
3時間がっつりとガチンコで戯れて来ました!
いやぁ、めっちゃ集中できましたわ〜。 一生懸命弾きすぎて汗びっしょり。残りの1時間は指が思うように動かなかったほど。 それ程ブッ通しで弾いてきました。
アップライトはヤマハ産。 いつも弾かせてもらってるレッスンのピアノやプリ蔵に比べると 鍵盤が沈みが浅目でタッチも柔らか目…慣れるまでは少々戸惑いました。 音色(調律)も特に低音の音が『ポーン』と弾くような音がして、より弦楽器を強調したチューニングでした。 こうしてひとつでも多くいろんなタイプのピアノを弾き、違いを肌で感じたかったので今回も非常に良い経験になりました。 目指すところは、同じ曲でもその時のピアノのコンディションに合った演奏が出来るようになること。"職人ピアノを選ばず" です。
閉ざされた空間に、ピアノと私だけ。 この環境はまさに『精神と時の部屋』と呼ぶに相応しく、3時間という時の流れもあっという間でした。 さすがに扉を出たら1年経過はしてませんでしたが存分に集中出来ました。 "修行" という言葉がピッタリ。
そういえば、ちょうど1年前にこんな 妄想日記 を書いていたことを思い出した。
次回は7月、次もみっちり戯れるぞ〜。
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