2010年04月18日(日) |
遅咲きのピアニスト(300) |
【つもり貯金】 あれよあれよとピアノ歴3年になってしまった私でありますが、 そんな私はピアノを始めて8ヶ月の時点で一度ピアノ教室(と先生)を変更してまして、現在通っている教室は2教室目だったりします。
最初の教室に通っていた約8ヶ月を『第一期』 今の教室…もうすぐ通い始めて2年になりますが、現在進行形のこの期間を『第二期』と、 とりあえず名前を付けるならば
今回の話は、その『第一期』『第二期』のどちらにも属さない、ちょうどその中間に当たる『空白の半年間』…その時の話をさせて下さい。
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最初の教室を離れて今の教室に通うことになるまで、何処の教室にも属さない状態が約半年ほどありました。 『空白の半年間』と、とりあえず呼ぶことにします。 個人的にその頃と言えば、精神的にドン底だった期間でもありまして、 全てにおいて否定的で、ピアノも例外ではなく、 いつピアノを辞めてもおかしくない半年間でもありました。
それでもこうして今日までピアノを続けることが出来たのは、 あの頃全てが "マイナス" としてでしか消化できなかった中で、 ピアノ(と舞台)だけは奇跡的に "プラス" へと位置付けることが出来、 それを糧として自分の気持ちを前に向けるコトが出来たからなんだと思っています。 あの頃の私は、ピアノがなければ完全にアウトだったと思う。
そんな『空白の半年間』 新しい教室を探すという気にもならず、かと言って、そのまま辞めてしまうのも何処か勿体無いという想いとが雑じりつつ、先が見えないまま漫然と一人でピアノを弾くという日々が続いていました。
そういえば、あの頃の私は『つもり貯金』と称して、 本来教室に通っていたはずの月々のレッスン料を、渡す必要のなくなった月謝封筒の中に入れていく…なんてコトをしてました。 『レッスンに通っているつもり』でそれまで払っていたレッスン料を、空白の半年間でも引き続き払っていった(払う振り?をしていた)のです。 実際はレッスンに通っているワケではないので、当然封筒の中は月を追うごとに貯まって行きます。 私自身その封筒の中身は『ないモノ』として扱い、その封筒は言わば使い道のない「あぶく銭」のような存在となっていきました。
なんでこんなことをしていたのか? 実は私も良くわからなくて、多分それくらい当時の私は精神的に疲弊していたんだと。 あるいは、どんな形でもいいからピアノを続けるためのモチベーション材料が欲しかったんだと。 とりあえずはそう考えています。
そして… この『つもり貯金』 今の教室に通い始め、2年が経とうとしている現在でも…
実は密かに続けています
今通っている教室のレッスン料は、それはそれで払い ソレとは別に、昔の月謝袋に懇々と定額を月々入れ込んできたのです。 なんかもう、携帯代の引き落としみたいな感覚で『そういうもんだ』と当たり前のように、月初にポーィと放り込んでいます。 今となっては最早、何ヶ月それを続けてきたかわかりませんが、少なくとも2年以上は続けてきたと考えると…それなりの額にはなっているのではないでしょうか。 もともと無いお金として扱っていただけに、使い道なんて考えてもおらず、 舞台やる時とか臨時出費が必要な時に充てようかとも思ったけど、結局手を付けず…今に至る。
せっかくだから、何かピアノに関わることに還元したい、使いたい。 いつの日からかそう考えるようになり、そして最近になってあるひとつの結論に達しつつあるのでした。
その答えは…また次の機会にでも。
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