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2008年09月20日(土) 遅咲きのピアニスト(121)


【演劇的アプローチ 表現】

ピアノの腕はまだまだヘタレの私ですが。
そんな私でもひとつだけ、『ピアニスト』として強みとなるモノがあるらしい。

それは演劇経験者としてピアノに対して "演劇面からのアプローチ" が出来るということ。
この考え方が出来るのは、ピアニストとして実はすごく強みであり、恵まれているコトなのだとか。

例えば、以前先生より
『多くのピアニストは、後になって技術よりも表現の面で苦労する場合が多いけど、その点kandamaさんは、(技術面はさておき…笑)表現の面に関しては心配なさそうですね^^』
という評価をいただいたことがある。

そう評価していただいたのは、たぶん
私は楽曲や演奏を演劇的に役者的に捉えるコトが多いからなのだと思う。
経験年数からみても、まだまだ『ピアニスト』よりも『演劇人』の色が強い私は
楽譜や楽曲、演奏に対してもそんな見方を自然としてしまうのだろう。

例えば、演劇で言うなら台本を読みながら脚本家の意図やシーン状況を分析し
自分が演技をするならどのような動きをするか、どのような台詞の吐き方をするか
台本読みや実際の立ち稽古等でいろいろ試したり修正をして舞台を完成させていく。

それと同じで
ピアノに対しても要は台本が楽譜になっただけじゃないか?と私は考えるのです。
脚本家の意図はすなわち作曲家の意図であり
台本読みは譜読みであり
演技はすなわち演奏
そのように置き換えていくのです。

だから、楽譜との向き合い方、演奏に対する表現(演出)のアプローチのしかた等など…
私の演劇経験で培われた考え方、それが結果としてピアノによい方向に影響している。
そういうことらしい。

まぁ
つまるところ、職業病みたいなもんやね。


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