2008年08月16日(土) |
遅咲きのピアニスト(104) |
【愛の旋律 その3】 難曲に立ち向かうが故の曲分析…完結編。
愛の旋律 その1 愛の旋律 その2
【愛の旋律】 《3ページ目1〜2段目》 ここまでで一通りの旋律を終え、ここから奏法を変えての繰り返し演奏。 1回目はハープのアルペジオだった冒頭左手は、今度はストリングスのピチカートに。 これがまた、アルペジオとは違う静けさが出ていてよいよい。 右手主旋律は1オクターヴ上がり、より静かな夜の情景を強調させるように。 同じメロディでも1回目の主旋律は木管ソロが演奏する温かみのあるメロディ、そして2回目はヴァイオリンソロの美しく情熱を帯びたメロディが出せればいいなと。…いいなと。(とーぶんは無理でしょう)
《3ページ目3〜5段目》 ヴァイオリン・ソロとピチカートから引き継がれる2度目のクライマックスは、この曲の全体のクライマックスでもあります。 ここで厄介なのは、ヴァイオリンとビオラの2パートを右手だけで演奏しなきゃいけないということ。 おそらくこの2パート、原作の登場人物二人を表しているんだと思います。 ビオラがヴァイオリンを追いかけるように演奏する様はまるで二人が会話をしているように。 そしてそれを右手だけで熱く表現できるように。…ように。 左手は現時点でまだ音を拾っている最中なので、詳しくは書けないのですが とにかくクライマックスにふさわしい賑やか〜な譜面になっております、右も左も。
《3ページ目6段目》 ラストはおだやかに締めくくりましょう〜♪(それだけ…?)
私の悪いクセ?というか、気が早いというか単に譜読みの力がないだけなんだけど… いくつかある曲の中から『この曲を弾こう』と決める時に 曲の冒頭…最初の4小節だけ見て(弾いて)それを決めちゃうんです。 つまりその曲が難しい曲なのか簡単か曲なのかをそこだけ(頭4小節だけ)で判断しちゃうんです。 で、いつも最初だけ見て『この曲はなんとかなるだろう〜♪』って楽観視しながら音拾い始めて…後でいっつも泣きを見るんです。この曲みたいに。バカですね。 このパターン…この【愛の旋律】でもう何回目だ?そろそろ学習しようね…オレ。
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