2013年03月26日(火) |
煙を憎んで人を憎まず |
煙草を吸ったことはないが、吸うことのデメリットは理解しているし、煙草の匂いをかぐことはできるだけ避けたいと思っている。喫煙者のマナーは路上へのポイ捨て、受動喫煙を気にしない振る舞い、など「何故迷惑だと分からないのだろう」とも思うが、筆者は喫煙を理由に喫煙者自身を避けたいと思ったことはない。
先週、高校教諭はある男子生徒が煙草を吸っていたことから自主退学を促そうとした際に、過去に起こった不審火に触れて「お前は放火魔」だと言い放ったというニュースが報じられた。どういう意見が出ているかとツイッターを見てみると、驚いたことに半分以上が「煙草を吸ってる生徒が悪い」という意見だった。 それは論理的におかしい。不審火は出火原因不明で処理されており、男子生徒は煙草を吸っていたから退学になるのである。確かに原因は喫煙行為であるし、わざわざ録音していた生徒にも妙なところはある。それでもこの教師の「放火魔」発言を肯定する意見は到底受け入れられない。
どうも嫌煙主義の意見は喫煙行為憎さが余った喫煙者自身の否定が目に余る。時には喫煙すらば人に非ずと人権すら認めない罵倒が、本当に喫煙行為を咎めるに相応しい言葉だろうか。
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