2012年04月06日(金) |
闘いはまだ始まったばかりだ |
本日、第2回目の団体交渉を持って、筆者の会社は春闘の集約を迎えた。一時金の金額も要求には遠いが、現実的な組合の予想を上回っており、会社の状況を鑑みるに頑張っていただいた方だと思う。
ただ、悲しかった。経営陣は、社員には危機感が足りないという認識であったらしいが、社員が将来に不安を抱えているか分かっていない。危機感を覚えた人たちは次々と会社を去っている状況を把握しているのだろうか。 それは社員も同じだ。実際に筆者も団体交渉で実際に経営陣の意見を直接聞くことによって、はじめて彼らが今の状態をどれだけ重く受け止めているかを知った。 お互い心中が分からない状態で、社員は経営陣が動くのを待っているし、経営陣は社員からの働きかけを期待している。そして思っているように相手が動かないことにお互い苛立っているのだ。雇用関係としてこれほど悲しいことがあるだろうか。
労働組合は組合委員の労働条件を維持、あるいは改善するための組織である。これからはただ給料や報償の要求ではなく、経営陣と社員がもう少し分かり合い、本当に業績向上に向けて協力できるよう、お互いに本音をぶつけ合える労働環境作りも重要となるのではないだろうか。
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