2011年02月21日(月) |
違法ダウンロード撲滅運動 【3】山口良忠を見習え! |
いきなり話は飛びますが、皆さんは山口良忠、という人物をご存知でしょうか? 名前だけいってもわからないかもしれませんが、「ヤミ米」「餓死」「判事」というキーワードを出せば思い当たる方もいるかと思います。 かつて、太平洋戦争終戦直後、食糧難であった時代に、配給食糧以外で手に入れたコメ(いわゆるヤミ米)を買い求めることを規制した「食糧管理法」という法律がありました。 山口判事はそのころ、その食糧管理法の違反者を山ほど取り締まっていたわけです。そしてそのいくつもの事例から「ヤミ米がなければ人は生きていけない」ということは分かっていたのです。 そこで山口良忠はどうしたかというと、ヤミ米を拒否しました。配給される食糧と、自分で栽培した芋のみを食べ続け、ついには餓死してしまうのです。
ここで山口判事の事例を出したのは「悪いこと」に対する戦い方を見習いたいからです。また、程度の差はあれど、「ヤミ米問題」と「違法ダウンロード」問題は構造がよく似ています。 山口判事の事例だと 問題事象:ヤミ米 原 因 :食糧管理法 戦い方 :ヤミ米を断つことで『食糧管理法』の不当さを訴えた。
これを違法ダウンロード問題に置き換えると、 問題事象:違法ダウンロード 原 因 :CDが高いこと等 戦い方 :???
山口判事はヤミ米問題に対してまっすぐに原因である「食糧管理法」を見据えました。そして自分が「ヤミ米」を断つことで「食糧管理法」を遵守すると餓死する、ということを自らの身をもって証明したのです。 実に筋が通っている。
そう、問題は筋なのです。 「CDが高いのが悪い」というのなら違法ダウンロードをやめてから、「この値段じゃ買えない、もっと安くしてくれ」としかるべきところに訴えるのが筋でしょう。それでも値段が折り合わなければ、あきらめることです。 そこで違法ダウンロードに走れば、原因を撲滅するばかりか、増長する結果になったり、あるいは自分達の首を絞めることになります。 現実で考えれば、「買えないから違法ダウンロードする」というのは「買えないなら盗む」という考え方と同義ではありませんか。現実でもそんなことをしたら物が売れなくなると物価が高くなり、さらに売れなくなれば、その商品を作る人が商売あがったりで作るのを止めざるを得なくなるのは自明の理というものです。
「○○が悪い」とはっきり分かっているなら、なぜ違法ダウンロードをする前になぜその悪いものと戦わないのですか。 食べないと命にかかわったヤミ米ならまだしも、違法ダウンロードなどしなくても生きていくに支障はないではありませんか。
僕は、日経新聞の電子版でスクラップをとっていました。 あとで読み返したい記事の本文をテキストコピーして、欲しい画像があればJPEGで別に保存していたのです。 でも日経新聞は「記事の無断複製」を禁じています。つまり、電子版でスクラップを取ることは違法ダウンロードに当たると考えられるわけです。 アナログで配達されてるヤツなら切り取ってスクラップできるじゃん! と理屈をこねても無理なものは無理なのです。
勉強になるのでこれは続けたいと思っていましたが、僕は昨日の宣言どおり断念します。その代わり、日経新聞に対して「スクラップ的なことができるダウンロード機能をつけて欲しい」とお願いするつもりです。 実は保存機能はあるのですが、あくまで「ぱっと見で保存しておいて、あとでゆっくり見るための機能」であり、100件以上は保存できないのです。 しかも、保存すると大人の事情かなにかで本文が丸ごと見られない記事も少なくありません。
これが筋の通った戦い方だと僕は考えます。
以上、3日間にわたる御拝読、ありがとうございました。
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