言の葉孝

2009年05月22日(金) 犯人は、あなたですね!?


犯人:ち、違う! 俺はクリーニング屋にスーツを取りに行っていただけなんだ! 俺にはれっきとしたアリバイが……

探偵:いいえ、それはありえない! なぜなら、あなたは洗濯する時にハンガーが足りないと言っていた。

犯人:それがどうしたってんだ。

探偵:まだ分かりませんか? クリーニング屋にスーツを洗いに出せば必ずハンガーがついてくる。ハンガーが足りないということ、それはつまりあなたがクリーニング屋になど行っていないということが分かるのです。

犯人:クッ……! ……まさかあの一言でボロが出るとは……まいったぜ、探偵さん。俺の負けだよ……。


 先ほど洗濯をしていて思い浮かんだフレーズ。僕には探偵小説は書けない!
「ハンガーが足りない」という事実じゃ「クリーニング屋に行ってない」ということを証明できないじゃん。

 ハンガー捨ててたらどうするの。
 クリーニング屋でハンガーをもらってきていてもハンガーが足りない状態だったらどうするの。

 ああいう本格推理小説は、必要条件十分条件をしっかり把握して、反論ができないロジックを組み立てられる能力が必要だということが分かりました。まる。

 いや、ハンガーが足りないのは、僕があまりスーツをクリーニング屋に持って行っていないからだな、と思いまして。


 ハンガーと言えば、全く別の話になりますが、大学の時に「針金ハンガーを使って大きなシャボン玉を作る輪っか」を作ったことがあります。
 でも、最近のハンガーは売ってるものもクリーニングやで渡されるものもプラスチック製ばかりで、針金ハンガーが急速に姿を消しているので、もうすぐ「ハンガーを使って」というのはできなくなるかも知れませんね。

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想 詩拓 [MAIL] [HOMEPAGE]
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