『星になった少年』。 数年前に話題になった作品で、実話を元にした映画である。 題名からして、主人公が夭折してしまう展開が読めていたので、避けていたのだが、偶然始まったモノなので、最初から最後まで通してみてしまった。
象たちは低周波の音を出して相当遠くの仲間とも連絡が取れる。しかし家族をはじめとする人間関係に悩みを抱えていた哲夢少年が、象使いの修行を積み、長年抱えてきたコンプレックスを払拭していく物語である。
感動モノ、なのだろうが、不謹慎なことにノンフィクションであるからして、哲夢少年の死があまりにも唐突すぎて深みが足りないように思えた。 また、実話ではこの後、哲夢少年の実の母であり、原作の小説を書いた坂本小百合さんは、哲夢の夢である引退した「象たちのための楽園」を作ったのだが、なぜそれを本編でふれなかったのだろうか。
|
|