もし、暖房器具がなかったらと考えるとぞっとする。夏に冷房器具がなくても、まあ何とかなるような気がするが、冬に暖房がないとどうなるか。 まず着替えがしづらい。暖房の効いていない朝に着替えるのは命がけだ。次に手がかじかんだりすると手作業ができなくなる。 小学校や中学校のころは、公立で冷房がなかった。しかしそれでも冬には教室のど真ん中にレトロで巨大なストーブが入れられたものである。
暖房といえば昔は灯油ストーブが我が家の主力だった。灯油を入れる手間はいるし、多少危険だが、上の鉄板で餅を焼いたり湯を沸かしたりできるのが魅力的だ。
今、家にある暖房の種類は多岐にわたる。まず、往年の石油ストーブに変わってリビングに暖を提供しているのはガスファンヒーターだ。 石油ストーブと同じですぐ暖まり、範囲も広い。しかも安全だ。およそ暖房としての機能はほぼ完璧である。しかしながら、ガス使用のため、ガス口のない部屋では使えない。オール電化だったり、鍋などでガス口がふさがれている間も使えないという、使用場所の制限という欠点があったりする。
もう一つの主力が床暖房だ。こちらは即効性はないが、範囲は部屋全体に及ぶし、スイッチを切った後の持続性もある。何より元々家を建てられたときに仕掛けられたものなので場所をとらない。
各個人の部屋に据えられているのはオイルヒーターだ。こちらは暖かいし、有効範囲も広い。電気で動くのでどこでも使えるなどの利点はある。しかし、暖まるのに時間がかかるし、電気代を食うのが大きな欠点だ。
自分の部屋で補助的に使っているのは赤外線ヒーターだ。こちらは空気をたためるのではなく、照射したものをあたためるので、即効性に優れ、電気もあまりくわない、 だがいまいち調節がしにくい。直接当たっているとそこが暑すぎるし、長時間使っていれば空気も暖まるが、電源を消せばすぐに消えてしまう。
こう書いていると冷房と違って暖房はモノによっていろいろ長所短所があって結構おもしろいなあ。
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