言の葉孝

2005年08月01日(月) とても晴れやかになるはずだった日

 なにやら、カウンターのサーバが落ちている間にあっさり2万ヒットを越してしまった記念すべき日なのですが……、

 テストが全て終了し、そのまま学校に残って気合いでレポートを完成させて提出し、春学期の学校の勉学が全て終了した晴れやかなはずの日なのですが……、


 先週の火曜日に母が拾ってきた片目の猫が亡くなってしまいました……。


 先日再度獣医に猫を連れていったところ、目が前より大きくなっている事を指摘されまして、飛び出ている目玉の中で悪い細菌やウイルスに感染しているらしいという話になりました。
 今は、麻酔に耐えうる身体作りの為に、体力と体重を増やしているところだったんですが、これではそれまでにそのウイルスや細菌が体中に回ってしまうということで、今日、手術して目を全滴出してもらうことにしたんです。
 学校の情報センターのパソコンでレポートを書いている途中に母から電話があって、これから手術するということを聞きました。でも、そのときは気楽そうな話だったので、割と楽観視できる状況なんだと思っていたんですが……結果的に手術自体は成功したそうですが、麻酔をかけた状態から全く蘇生せずに、そのまま……
 やっぱりまだ麻酔に耐えられる身体じゃなかったんですね。

 甲斐甲斐しく世話を焼いていた母は酷く憔悴しまして、本当に今日手術してよかったのか、と思っているようです。もう少し我慢していれば麻酔にも耐えられたかもしれない、と。
 手術日を伸ばしたとしても、先に細菌かウィルスが身体に回ってどのみち助からなかったかも知れません。
 それは誰も知り得る事ではないですが、ただ一つ変わらない事があります。


 6日前、助けを求めてよろよろ歩いてきた彼女に、母は手を差し伸べてあげました。
 獣医に連れていき、家に安全で居心地の良い寝床を用意してあげました。
 それから、毎日お湯でふやかしたエサを口に運んで食べさせて、目の傷を洗って、消毒して、薬を飲ませました。

 おそらく一ヵ月にも満たなかった彼女の一生でしたが、この最後の6日間だけは、幸せに過ごせたと思います。
 ごはんをたくさん食べていました。
 弱々しくはありましたが部屋の中を歩き回ってもいました。
 そして、しょっちゅうゴロゴロ喉を鳴らしていました。

 生まれたばかりの目で恐ろしい目にあって、半分になってしまった世界の中で、この最後の6日間だけは救いを見ていたと思います。


 元々、死に触れてもあまり悲しみは感じず、6日ばかり一緒に暮らしていた猫が死んでしまっても、やはりあまり込み上げるものを感じない僕ですが……

 せめて今日一日は、喪に服します。




web拍手レス(今日の日記ではレポートを終わらせたことで自分を誉めてはしゃぐつもりだったんだけどなぁ……/溜息)

>「キャンペーンは勘弁してつかあさい(/_<。)」

 乗ってくれる人が現れなかったので実現しませんでしたよ(口惜)。

>「話は変わって、ネコを2匹飼うのは大変ですがなんとかなるような気もしますぞ。家にも、猫2匹+犬がいましたし。まあ、当然住環境などもあるので、良い里親が見つかることを祈っております。」

 猫のこと、気にしてくれていたんですね。ありがとうございます。やはり猫を飼っていると猫の話題は気になりますか。
 しかし上記のような、残念な結果に終わり、飼うことも里親を探すことにもなりませんでした。

 もし、無事に育っていたらどうだったんでしょう……? 今のところテルモが遊び盛りで家中駆け回っており、すでにいっぱいいっぱいの状況だったので里子に出したんじゃないでしょうか。
 でも、母のことだからやはり情が移って飼うことになった可能性もありますね(笑)。

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