窓際にプラスチックの鉛筆けずりが朝の日のひかりに照らされている思わず覗くと 違った世界が見えるなんとなく、暗くなくとなく、もの悲しくこんなふうにして 小さい頃、パラフィン紙のめがねを覗いたものだ。緑や紺色や。いつもと違う、かなしい、かなしい世界が広がっていた。