なか杉こうの日記
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今度、メキシコにあるキッザニアという、子供のための社会的な(?)遊園地が日本にできるそうだ。 すなわち、それは大人の社会の縮図であり、郵便局、病院、消防署などなど町にある施設が子供の大きさで存在し、子供はそこで社会のしくみを学ぶことができるらしい。 そのメキシコのホームページを見るととても楽しそうだ。
おままごと、みたい。と思う。だけど、と思う。こんな小さなうちから社会の仕組みを学ばせる必要があるのだろうか。まあ、おままごと、と思えば、それにその遊園地に行くのは一年にせいぜい一回ぐらいだろうから、行ったとしても楽しかったぐらいで終わりだろう。
子供には子供の社会がある。子供の社会の周辺は「わからないこと」「ミステリー」で満ち満ちている。それは、むかし、地球が丸いと知らなかった人々が世界の果てには滝があってそこから船は奈落の底に落ちると信じていたのとよく似ている。
子供たちは「わからないこと」を自分たちの理屈で解釈し、想像し、不思議なところは不思議なままに残す。この「わからないこと」というのが、子供の感覚陶冶というのか、想像力をたくましくするというのか、とても大事なことだと思う。
大人の社会をそのまま子供に体験させることで、その想像力を失わせてしまうような気がしてならない。
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