なか杉こうの日記
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2005年04月30日(土) 【詩】理解不能

闇が濃くなったころ
窓の外で
ヒャッとか
キィッとか言う声がして
非常に不快だ
とくに今日は熱があるので
まるで車のブレーキをずうっと聞かされているようだ
それは人間の
それは男子の声である
向かいの子供が大きくなったのか
あるいはその姉目当てに
どこかの男の子が
二、三人たむろしているのか
ヒャアッと
普通の話をするにでも
まるで
チューインガムを引き伸ばしたように
神経をさかなでする
盛りのついた
鶏の声のようである
しばらくして
声がしなくなった
学生服が
たったと坂を下りて行ったのか
彼らのこの時期の声は
まるで自分が
襲われるような気がして
理解不能で
恐くてしょうがない。


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