なか杉こうの日記
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2005年04月28日(木) 【詩】のっぺり人生

明日という日があるのは
ほんとうに
ありがたいが
あたしは
幸せそうに振舞う人ほど
ほんとうは
大変なところを
乗り越えてきたのだと思う
それを獲得したから
今の幸せがある、ということ
それはにじみでている
もしかしたら
今しっかりと
結ばれていても
いつ危うくなるか
それだからこそ
強く、固く
手を握り締めている
それがいかに
うらやましそうに見えても
それは苦労の代償だと思う
だから当然だと思うから
それは、それでよい、と思う
わたしは
苦労もしていない
のっぺり人生なもので
きょうも
昔からの
浜に沈む夕日を眺めている
島がだんだん
黒く、とおくなる


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