読書記録

2024年09月10日(火) 土竜 (もぐら)/ 高知 東生

 俳優 高知東生さんの自伝的短編集をまとめたもの。


俠客の父と、ネグレクトの果てに自死した母。17歳で天涯孤独となった彼は、喧嘩と女に明け暮れ、全財産6万円を握りしめ上京する。そして、薬物に溺れ、どん底に堕ち…。絶望と再生の物語。『小説宝石』掲載を単行本化。


タイトルの『土竜』というのは、生涯秘めておこうと思っていた母親の自死も含めて、自分の生い立ちがふっと顔を出したという意味だそうだ。

何回も改稿を重ねて出来た小説というけれど、なかなかに味のある物語に仕上がっている。


アロエの葉
シクラメン
喧嘩草
昼咲月見草
リラ
梔子













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