読書記録

2024年08月09日(金) 雲南の妻 / 村田 喜代子


 世の中にはこれだけの人々がいて、大勢の女性が生きているけれど、わたしのように妻を持ったことのある女性は絶えていない。あの雲南の邪気もなく英姫と戯れた日々を、わたしは抱き締めたくなるのだ。
 母親ともいえず、姉妹ともいえず、親友ともいえず、そのどれもを包含しながら、もっと切羽詰まって燃えたわたしたちの結びつき。女の盟約とでもいうような奇妙な婚姻。それはわたしだけの知る愛の生活だった。



子供がいなかったから商社勤めの夫の転勤先について行って、優秀な若い女性通訳英姫と出会った。
普通に結婚して子供を作る暮らしより、一部の部族に残る女性同士をして仕事を続けたいと願った英姫の提案。

中国の発酵したプーアール茶・ウーロン茶そして藍染めの手工芸品













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