読書記録

2024年06月17日(月) 百夜 小説小野小町 / 高樹 のぶ子


 百夜で ももよ と読む。

 平安時代の「六歌仙」のひとりであり、優れた歌の才に加え、絶世の美女としても数々の伝説が残る小野小町。実作と伝わる和歌を拠り所に、小町伝説に秘められた真実を浮かび上がらせる。

この物語では 小野篁の娘という設定。

雅文という書き方はこの物語を引き立てている。


この世には、どうにも動かせぬもの在り。
されどその動かせぬものに、そのまま順ずるのを良しとせず。
けして良しとせず。


真に見えるものすべてが、真にはあらず、もまた、真なのでございます。














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