夏休み、広島のおばあちゃんの家ですごすことになった小5の拓海雨の日に図書室のある児童館に行くと、三つ編みの女の子と出会った。雨が降らないと現れないその子は「影(かげ)を見つける話」をさがしていると言い…。原爆(げんばく)が落ちた1945年8月6日の朝と現在とをつなぐ、ひとりの女の子と男の子の物語。広島に住む子どもの目線からみえる戦争の悲惨・悲劇。