読書記録

2018年06月08日(金) ディア・ペイジェント/南 杏子

 ストーカーのようなモンスター患者にターゲットにされた主人公の女医千晶。
でもこれは最後のほうで、ライバル病院が仕組んだ嫌がらせだったのだが。

元銀行マンである「患者様」一辺倒の事務長。
私は患者の立場でしかないけれど、『患者様』という呼び方には虫唾が走る。
そして救急患者を受け入れる地域病院というか当直の医師の厳しさが重苦しいほど伝わってくる。
だけど 10年くらい前に尿管結石で夜に緊急外来を受けた病院の医師は誠意が感じられなかったなぁ。

まぁ入院したら医師の大変さを身をもって知るだけに、外来で気に入らなかったら病院を変えれば済むことではあるが、医師は患者を選べない。

誠心誠意、患者と向き合っている医師もいるだろうけれど、患者は自分のことしか考えていないが、医師から見たら大勢の中の一患者にしか過ぎない。

医師の死亡率は他の職業の約1・3倍とか。
本当に過重労働、過重責任、そして物語にあるような過度な承認欲求をする患者はいるのだろうか。
だとしたら・・・私なんて模範患者だわ(笑)

それにしても医療訴訟を抱えていた先輩医師の自死は残念なことだった。











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