2003年04月15日(火) |
御直披 板谷 利加子 |
内容 御直披(あなただけに読んでいただきたいのです)と記され、性犯罪捜査係長のもとに届いた一通の手紙。それは傷ついた被害者が、犯罪に立ち向かおうとふりしぼった勇気、その第一歩だったのです。 発端―ある日、一人の強姦被害者から一通の手紙が その日から私と彼女の往復書簡が始まった。
どんな犯罪も許されるわけはないけれど、性犯罪はやるせない。男の性は私にはとうてい理解できないし、正直なところセックスなんてなければいいのにとさえ思う。一方的な犯罪は身体の傷のみならず、被害者には心の傷として残る。性犯罪を犯した者は額にでも烙印を押して世間に公表してやればいいのだ。
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