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こちらでは、龍先生から届く便りを掲載致しております。

2005年08月08日(月) お盆について(2)

前回に引き続き、お盆についてお話したいと思います。お盆は、正確に「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれ、仏教発祥の地、インドの言葉であるサンスクリット語の「ullambana(ウランバーナ)」が漢訳され、漢字になって日本に伝わって来ました。

お盆とは、お釈迦様(仏様)の弟子に、目連尊者という方がいらっしゃり、その方がお母様を供養した際の事に由来します。
目連尊者が、亡くなった母がどのように過ごしているのか、天眼という方法を使って確認したところ、餓鬼道という地獄とあまりかわらない、飢えと渇きの止む事のない、とても苦しむ場所にいました。

そこは、食べ物を手にとっても、口に入れる前に燃えて炭になってしまい、決して満たされる事のない世界であり、それを哀れに思った目連尊者がお供え物として、水や食べ物を差し出しても、ことごとく口に入る前に燃えてしまい、母の口には入りませんでした。

困り果て、号泣した目連尊者がお釈迦様に相談すると、「梅雨明けの日に、徳の高い100人のお坊さんにお布施をすれば、その施しの一部が口に入るでしょう」という方法(施餓鬼の法)を教えて下さいました。その通りに実行したところ、施しが餓鬼道にいる人たちにも伝わり、目連尊者の母にも口に入りました。
その供養によって、目連尊者の母は天に昇って行く事が出来た、と伝えられています。

ちなみに、今回のお話にて「餓鬼道」という言葉が出てきました。この餓鬼というのは、体調1メートル弱で、お腹が出ていて、足と手は細く、爪が長くて、顔はしわくちゃ、髪の毛は腰位まである姿をしています。(餓鬼で検索して頂くと、そのイラストなどをご覧になって頂けるかと思います。)

よく子供の事を「ガキ」と呼ぶのは、餓鬼道におちて貪るように物を食べる様子が、子供が物を食べる様子に似ている事から、そのように呼ばれる部分がございます。

追伸
私共の方で特殊祈祷をされている方に関しましては、宮毘羅先生のお気持ちで、一緒に先祖供養を致しております。



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