「 恋人 」 じゃなくなる日まで。
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好きで好きでたまらなかった日とか。
愛していると強く感じた日。
大喧嘩して怒鳴った日や、大泣きした日。
はじめて彼の両親に会ったあの緊張感とか。
彼女ですと、彼の友達に紹介されるときのあの小恥ずかしい感じ。
繋いだ手のぬくもりとか。彼の香水の匂いとか。
彼の肌の温度、髪の毛のやわらかさ、調子のいい笑顔。
明日には、すべてが思い出になって、やがて消えていくのかな。
私にも他の人を愛する日が来るのかな。
料理を作った。
最後の料理。
荷物はすべてまとめた。
明日になればすべてが終わる。
明日になれば 私は 「 恋人 」 ではなくなる。
明日になれば 彼は 「 誰かの恋人 」 になる。
明日なんか来なければいい。
あんなに、幸せだったのに。
春希
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